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雷鳥沢でファミリーキャンプ(2)龍王岳登山 [山歩き(テント泊)]

家族4人の立山キャンプ。
朝8時に室堂に着きましたが、天気がいいので北アルプス全体が見渡せそうな龍王岳に登ることにしました。室堂山荘のあたりに大きなザックをデポして、身軽にして登ります。
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高度を上げていった時の景色の良さが魅力の登りです。
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こちら、2012年に撮った時の写真。同じ8月上旬ですが、ずいぶん雪が残ってます。それだけ今年は猛暑だったんでしょうか。
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もう1枚、2012年の写真。
手を引かれてるのが今中学生の下の子。結局この先でお母さんにおんぶされて展望台に着くときには寝てしまっていました。子どもはずいぶん大きくなったけど、なんか自分たちはあまり変わってない気がします。この頃より今の方が体力ある気もしますが。
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さて、2023年に戻って・・・
展望台への道から分岐すると岩ごつごつの急な登りになります。さすがにこれ登るのはきつい。
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これが室堂山展望台で奥に見える大きな山が薬師岳です。
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急坂を登り切ったところが浄土山の北峰。室堂山荘から1時間ほどで着きました。笠ヶ岳から槍ヶ岳まで見えています。写真左端の出っ張ったところが目指す龍王岳です。
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五色ヶ原を望みます。
初めて見たときから行ってみたいなと思っている場所ですが、まだ行けていませんね。いつになるんだろう。
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浄土山の南峰から望む龍王岳。
ずいぶん険しく切り立ったように見えますが10分ほどで登れます。
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10:00山頂着。標高2872m。背景は立山と、奥は剱岳。
ずいぶん標高の高いところまで登りましたが、バスを降りた室堂がすでに標高2400mなので、大した登りではないです。
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視線を右にずらすと、一の越から黒部湖に下っていく道が見えます。
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こちらは南側。薬師から笠ヶ岳、槍ヶ岳とぐるっと見えます。素晴らしい眺望です。ちょうど1週間前に、双六岳や三俣蓮華岳、祖父岳から立山が見えたのですが、こちらからはどの山だったかわかりませんでした。
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龍王岳を下りて、帰りは浄土山と立山雄山の間の鞍部である一の越方面へ下ります。
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一の越からはいったん室堂方面へ戻ります。荷物があるので・・・
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立山室堂山荘の近くに置いておいた荷物のところには11:50頃戻りました。浄土山から1時間ほど。
その後みくりが池を一目見てみますが、「逆さ立山」は難しいですね。
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休憩ののち、雷鳥沢のテント場へ向かいます。
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つづく


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雷鳥沢でファミリーキャンプ(1)材木坂を登る [山歩き(テント泊)]

「雷鳥沢」という固有名詞にピンとくる山の人でないと、どこかでオートキャンプするような記事タイトルではありますが、山の日3連休に下二人の子も連れて家族で立山へ行きました。
中学校の部活で忙しい末っ子、まとまった休みが取れるのが山の日連休だけ。どうしたいと聞いたら、「立山でキャンプがしたい」、昔家族で行ったことがあるけど自分は小さすぎて記憶がないんだ、ということです。11年前の夏、まだ自分が山歩きを始める(復活する?)前ですね。
https://expreso.blog.ss-blog.jp/2012-08-11

しかし、家族4人で山キャンプは初めて。テントは昔使っていたツーリングテントを引っ張り出し、寝袋が足りないので新たにナンガのダウンシュラフを「かながわpay」を使って購入。テント泊2泊4人分の食料をざっくり用意し、この中から各自食べる分を自分で持っていく(忘れたらメシ抜き!)ということにしました。雷鳥沢のテント場、標高は2200m程度でそれほど高くないんだけど、お米うまく炊けないんよね。
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4人分の荷物を車に積むとこんな感じ。3列目シートを折りたたみピッタリ入るくらいになりました。家族みんなで乗ることはなくなっても、当面ワゴン車手放せなさそうです。
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自宅からアルペンルート長野側の扇沢まで約250km、富山の立山へは約350kmありますが、アルペンルートの運賃は、長野側が6,850円、富山側は4,090円。富山側の立山駅までは2時間長く車を走らせる必要がありますが、この料金差×4人分なので向かうは立山駅一択。駐車場確保のため、前夜早めに家を出て、相模湖IC21時に乗り、塩尻から下道で、1週間前に通った平湯を深夜0時に通過。
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午前2時ごろ立山駅に着きましたが、駅から一番近い駐車場はすでに満車、駅から少し下がったところの駐車場に車を停めて仮眠します。
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翌朝5時過ぎの立山駅。
富山地鉄の駅には「いかにも地鉄(イメージ)」な電車が停まっていました。
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ケーブルカーの切符を買う人がすでに数十人並んでいます。ケーブルカーがアルペンルートの富山側のボトルネック。切符の発売は6時から、始発は6:40ですが、もうこれだと始発には乗れなさそうです。
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登山地図にはケーブルカー沿いに登山道が書いてあります。標高差500m、コースタイムは1時間半なので、ケーブルがーが動くのを待つ間に歩けてしまいます。
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ということで、4人でこの登山道を登っていくことにしました。
ひとり1000円浮くし 笑
立山駅の裏手、登山研修所の方に進んでいきます。
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駐車場の奥が登山口になっています。ちょっとわかりにくいよな・・・
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ケーブルカーの横を登っていきます。
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この道は立山信仰の時代からの古い登山道のようです。整備されているけど若干荒れ気味。それになかなかの急坂で、どんどん高度を上げていきます。自分は一週間前にテント背負ってたくさん歩いたので全然平気です。息は切れますが。
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倒れたまま放置されてます。
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しばらく歩くと柱のような形の岩がゴロゴロしてきます。歩きにくい・・・
女人禁制の時代に、尼僧とお付きの若い女性が立山に登っていて、材木を跨いだら神様が怒ってその材木を石にしてしまったとのこと。
ちなみに、若い女性は更に登山を続けたら、神様がガチギレして女性を杉にしてしまったのが「美女杉」とのことです。
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1カ所だけこんなハシゴもありました。
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こうして急な山道を登ること70分、美女平のバス乗り場に突然出ました。結局途中誰一人とも会いませんでした。
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ケーブルカー始発組より早く着いたぞ。作戦成功 笑
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始発のバスで室堂へ向かいます。
弥陀ヶ原と薬師岳。
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剱岳 こんにちは。
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8時に室堂ターミナル着。
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室堂は雲一つない快晴です!
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単にケーブルカー回避のために歩いてみた材木坂、特に展望がよいわけではないのですが何だか印象的。また歩いてもいいな、と思わせるルートでした。

つづく
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双六テント泊登山(6)展望の下山路 [山歩き(テント泊)]

北アルプスの奥地、双六小屋での2泊キャンプ。
8:00、テントを片付けて新穂高方面へ下山します。
なんかよくあるシチュエーションなんですが下山する日は超いい天気です。
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だんだん遠くなっていくテント場と鷲羽岳を何度も振り返ります。
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しかし正面もこれですから!下山超楽しい!!
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槍ヶ岳へ続く西鎌尾根。これもいつか天気のいい日に槍ヶ岳に向けて歩いてみたい。
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正面、笠ヶ岳へ続く稜線。これも歩いてみたい。
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眼下に鏡平が見えてきました。
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弓折乗越から鏡平へ下る道なんて最高すぎる。
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ちゃんと逆さ槍も見えました。
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ひたすら下るだけ。
この日は土曜日。たくさんの人が山を登ってきます。
みんなきつそうなのによく山なんか登るよな、と他人事のように思います。自分も登りはあんなきつそうにしてるんだろうか。
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名残惜しかったので沢の水でコーヒーを淹れて槍を見ながら飲みました。
「沢の水って飲んでいいんですか?」と聞かれて驚きました。飲用適かどうかってことなんだろうけど、今のところ支障はないですねえ。
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4時間ほどで楽しかった小池新道も終わり。
あとは長い長い林道セクション。コースタイムで1時間20分程度ですが長すぎ。あまりに退屈だったので途中ジョギングして時間を短縮します。
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ヘリの荷揚げも見物。
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13:30新穂高に戻ってきました。
車に戻ると雨が降り出しました。いいタイミングだった。
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こうして、2泊3日の楽しくて素晴らしかった双六テント泊登山はおしまいです。
特に急ぐ用もなかったので、帰りがけの平湯で温泉に入り、そのあとトンネルを通らず平湯峠の旧道を超え、結局下道で大月まで走って深夜に家に帰りました。
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双六テント泊登山(5)天空の滑走路で朝ごはん [山歩き(テント泊)]

8月5日。3日目の朝4時前。月に照らされるテント場。多くの人が身支度をしているようです。
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小屋前まで歩き、鷲羽岳の方をみると、既に明かりが点々と動いています。
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表銀座の向こうは空が明るくなってきています。今日もいい天気になりそうです。
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4:20にスタート。
今日は朝ご飯セットを持って、双六岳の「天空の滑走路」に登ってみます。
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どこで日が出てくるかな。
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5時ちょっと前、双六台地に登ったころに燕岳の方から日が昇ってきました。
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台地に生えている草に日が当たりはじめ・・・
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周りの山々も朝日に照らされます。
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みんな思い思いに楽しんでるみたい。
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そんな様子をぼーっと見ながら朝ご飯にします。
というか、尾西のお赤飯、出来上がりまで20分なんですね・・・
もっと早くできるものを選んだ方がよかったなというのがちょっと反省点。
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そして食後のコーヒー。
静かに味わってると後方から「き~~~~~~ん!!!」という大声とともに両手を広げて疾走するおばちゃんの声が・・・お願いだから繰り返さずに1度でキメてくださいな 笑
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40分ほど「滑走路」を満喫し、今日も山頂へ。
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雲海の向こうは白山かなあ
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三俣蓮華?の向こうに見えている剱・立山をアップで。
一週間後は立山に行く予定です。近いのか遠いのか。
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そして、ふたたび槍を正面に滑走路をタッタカと歩いて双六小屋に戻ります。
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双六小屋に戻ったのは7時でした。遊び過ぎたw
昨日鷲羽岳で「祖父岳に行くと雲ノ平が見えますよ」と教えてくれた親子にお会いしたので、背中を押してくれて素晴らしい山行になったことのお礼を伝えました。

そして、テント場へ。もう多くの人が出発しています。
紅茶をくれた隣のテントの子も出て行った後でした。昨日の夕方いい感じ(変な意味ではなくて)だったので、会えなかったのは残念ですが、一期一会ですからね。
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1時間ほどでテントを片付けて、いよいよ新穂高へ下山です。
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双六テント泊登山(4)祖父岳と黒部源流 [山歩き(テント泊)]

双六テント泊登山 2日目。
双六小屋のテント場にテントを張ったまま、サブザックで軽量登山。4時間ほどで鷲羽岳の山頂へ。
そこに居合わせた人に、「あの山に行けば雲ノ平が見えますよ」と祖父岳(じいだけ)を指して言われます。

少し迷いましたが、昨日より雲のかかり方が少なくて、天気も持ちそうなので行ってみます。コースタイムは4時間。その後双六小屋まで2時間半あります。こうやって、ゆっくり山歩きしようと思ってきたのに、欲張ってコースタイムを詰める「作業」になってしまうのは悪いところなんですが。
とりあえず三俣山荘までのルートはこんな感じで、地形図にコメント入れてみました。
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迷っている時間が長くて9:45出発、長い後半戦が始まります。
まずは20分ほどで隣のワリモ岳へ。結構岩ごつごつですね。奥の水晶岳への稜線も気になりますが、またの機会にしよう。
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振り返ってみる鷲羽岳と槍ヶ岳もなかなかいいですね。
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ワリモ岳山頂はちょっとおっかない岩でしたが、下に歩いてる人が見えます。登山道を間違えて登ってきてしまったようです。あぶねえ。向こうの右側に見えるこんもりした山がこれから向かう祖父岳。
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10:25「ワリモ北分岐」
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次はこれを歩きます。いいねえ。
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お花がきれいな斜面。これを下っていくと高天原温泉。
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祖父岳の登りの途中で通せんぼをしている鳥たちがいました。そーっと見ていると全然逃げる様子もありません。
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しばらくしたら茂みの方に入っていきました。
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11:15 祖父岳山頂。ぐるーっと周りを見回せる平らな山頂です。これは北側。遠くに立山が見えます。
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これから歩いていく黒部源流と、三俣山荘方面。双六小屋も見えていますが、遠いなあ・・・
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最初の予定では三俣山荘で優雅なランチだったのですが、たまたま食料を持っていたばかりに三俣山荘を見ながらのパンのお昼になってしまいました。でも喉が渇いてイマイチ食べれません。
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30分ほど休憩しまして、11:45、出発。
祖父岳はいかにも火山という感じの岩がゴロゴロしていて、この山の溶岩でできた台地が雲ノ平だそうです。
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これがみんなが憧れる雲ノ平か・・・
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ちょうど雲ノ平の山小屋に日が差しています。
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山を下りたら左折して雲ノ平の東端を歩いて戻ります。時間帯が良くないのか、ほとんど人に会いませんでした。
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そして黒部源流への急な下り。写真左下に分岐点が見えますがあそこまで下ります。
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20分ほど難儀した下りを歩き、13:00、黒部川源流との渡渉点に着きました。ロープが張ってありますが水量の多いときは恐そうです。
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今は北から南へ流れていますが、これが北へ向きを変えて黒部ダムを通って日本海に流れていくそうです。
きれいなお水です。
暑かったので上半身脱いで頭からジャバジャバかぶって、お水も飲みました。最高。
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少し上がったところに、黒部川水源地標なんてものもありました。
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源流から三俣小屋まで30分ほどで登り、少し休憩。
700円のペットボトルを買って水分と糖分を補給し、13:50、双六小屋に向けて坂を上ります。
雲がちょっと怪しいですが山はよく見えていました。
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30分ほど登った峠からは「巻道」を歩いていきます。もう三俣蓮華岳に登り返す元気もありませんし、この緩い感じがいいですよ。
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お花を見ながら最後の散歩。しかし、遠いなあ・・・
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巻道は楽だと思っていたのに、後半、双六の近くで壁のような登りがありました。もう限界近いのになかなかの仕打ちです。ほかの人も「この巻道、楽だと思ったらだまされる」と言ってました。こんな時間に三俣方面に向かう親子とすれ違いますが、大丈夫なんだろうか・・・
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15:45、11時間ぶりに双六小屋に戻ってきました。この日歩いたコースは、ヤマタイムによれば距離約16km、標高差累計1600m、標準コースタイムは10時間45分。
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テント場に戻ってしばらくすると雷雨になりました。雨はしばらく降り続けました。
小降りになるのを見計らって晩ご飯にします。今日はカレーメシ。
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鷲羽岳の山頂で見かけたソロの女の子が隣にきて、おしゃべりしながらテント立ててたら雨が降り出してきたので、お節介と思いつつ張り綱用の石集めをしたら、お礼にハーブティーをいただきました。
甘酸っぱくておいしい紅茶でした。
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今日も夕日夕焼けはダメでした。
雨はやみましたが、稲光が遅い時間までどこかで光っていました。
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双六テント泊登山(3)三俣蓮華岳・鷲羽岳へ [山歩き(テント泊)]

双六小屋のテント場から日の出前に歩き始め、「天空の滑走路」を経て双六岳へ。
6:15、稜線を三俣蓮華岳方面へ北上していきます。
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目指すは、双六小屋の向こうに見えていた鷲羽岳です。
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右手には緩やかな大地の向こうに槍ヶ岳。真ん中に見える道は「中道」と呼ばれる巻道。
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途中の「丸山」付近から歩いてきた道を振り返ります。ゴキゲンの稜線歩き。
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7:10 三俣蓮華岳着。
三俣蓮華岳はその名のとおり、長野、岐阜、富山の3県にまたがる山で、山頂でそれらしき標があったのですが、写真撮るのを忘れてしまいました。
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三俣蓮華岳の山頂から北を見ると、遠くに剱・立山。左側にどっしりとした薬師岳、そしてその手前が、北アルプスの最奥部と言われる雲ノ平です。雲ノ平は想像よりも平らで、標高の高い台地でした。
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三俣蓮華岳からは、いったん槍ヶ岳側に下ります。三俣ー双六の巻道も景色がよさそうです。
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そして、目指す鷲羽岳。
鞍部にあるのが三俣山荘ですが、ずいぶん下るんだな。
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三俣山荘。ここでお水を補給。
山荘にはおしゃれな食堂もあるので、お昼はここでゆっくりしようかな。
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8:10 鷲羽岳へ向かってスタート。標高差420mの登りです。
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登りえぐいw
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双六小屋から鷲羽岳が見えるということは、鷲羽岳からも双六小屋が見えるんじゃないの、とカメラを望遠にして撮ってみた。
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右手に鷲羽池。SNSでよく見るきれいな池ですね。
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9時過ぎに鷲羽岳山頂着。
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南西の黒部五郎岳方面。
眼下には三俣山荘から雲ノ平へ向かう道が見えますが、黒部川源流からの登りがなかなかエグイ。
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奥の山は祖父岳(じいだけ)
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北側にはさらに稜線が続いています。
右側の高い山は水晶岳でしょうか。「あそこまで行ったら?」とおっしゃる方もいましたが、ここから片道2時間半。双六小屋に戻るにはちょっと距離があるな。どうやら百名山の一つだそうです(というのを後で知った)
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そんな中、高校生の娘さんと歩いているお父さんが薬師岳の方を指して、「あの(手前の)祖父岳(じいだけ)まで行くと雲ノ平が見えますよ」と教えてくれました。

このまままっすぐ下山すれば三俣山荘まで1時間。
しかし、祖父岳をまわって、黒部源流に下りて三俣山荘に戻るのはコースタイム4時間、テントがある双六小屋へは更に2時間20分。
さあ、どうしようか。
「雲ノ平が見える」という言葉にちょっと引かれています。
今は朝9時過ぎ。山頂で地図を見ながらしばらく思案します。

つづく
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双六テント泊登山(2)双六台地と双六岳 [山歩き(テント泊)]

双六テント場での夜。
寒いかなと思ってメッシュインナーを着て寝たところ、うまく体温調整ができなくて凍え死ぬかと思うような寒気がして、10時過ぎに目が覚めます。テントから外を見ると、夕方かかっていたガスも雲もすっかり取れて、眩しい月が出ていました。ちょっと小屋前まで散歩してみます。
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月明かりでくっきり見える鷲羽岳。
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テント場も写真にするとこんな感じ。
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再びテントに戻って寝ましたが、山のテント場は3時過ぎから周りの人が準備を始めます。前夜あまり寝てないので自然体で起きようと思っていましたが結局4時過ぎに起きてしまいます。そして4時半にもなると多くの人が出発します。こんな朝早くにテントを畳んで出かけられるなんて、山の人たちには感心します。
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テント場は連泊なので、大きな荷物は置きっぱなしで、雨具と水と食料だけ持って、日の出前にまずは双六岳に向かいます。登り始めて10分ほどの5時ちょうど、燕岳の向こうから日が昇ってきました。
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更に登ると槍ヶ岳が見えてきました。
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チングルマ
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今日はずーっと向こうの方、鷲羽岳まで行ってみようと思います。
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ちょっとした岩場の急な登りを登って行きます。
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小屋から30分ほどで、急に平らなところに出ます。
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双六岳の東側には緩いというかほぼ平らな場所が広がっています。
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南側には、笠ヶ岳と、向こうは手前から焼岳、乗鞍岳、御岳(かな?)
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双六岳に向かって、大地の上をまっすぐに道ができています。
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そして、歩いてきた後方。
「滑走路」と呼ばれる槍ヶ岳へ延びる道。
ずっとこれが見たかったんよ。
これが見たくて、双六にテント泊したくて、一通り道具揃えたんよ。
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槍穂高のきれいな眺め。
ここで隣のテントのお兄さんがちょうど山頂から下りてきました。お兄さんは今日下山とのことで、「この場所最高!」と楽しく話をして別れました。
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山頂に足を進めるも、また振り返ってしまいます。
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朝6時、標高2860mの双六岳山頂に着きました。
360度の眺め。
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山頂の西側には、黒部五郎岳、その向こう(右側)に薬師岳。鞍部に見えた小屋は太郎平小屋かな。西には白山、北には立山・剱らしき山も見えます。
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が、やっぱり「滑走路」と槍ヶ岳ですね。
どんだけ好きなんだって 笑
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続く
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双六テント泊登山(1)新穂高から双六小屋へ [山歩き(テント泊)]

8月の第1週、木・金と休暇が取れることになりました。
単独行の4連休。さあ、どこ行こう?
まず思いついたのは北海道サイクリングですが、天気が良くなさそうなので×。
4日あると2~3泊の行程が組めるんですが、山の日がある翌週には北アルプスの某所へ行く予定だったので、これまで足を踏み入れたことのない南アルプス南部に行ってみよう、と思ってプランを考えていました。
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しかし、南の海の台風や低気圧の影響で、南の方は不安定な天気になるとの予報を受け(実際は好天だったらしい)、出発当日に急遽北アルプスへ行き先を変更、テント場も空きがあるようなので、駐車場争奪戦が激しいと噂される新穂高目指して車を走らせます。
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松本1時、平湯2時と通過し、2時半過ぎに新穂高の登山者用無料駐車場に車を入れますが、既に枠外に停めている車が多数いる状況で、幸い2台分空いていたうちの一つに車を入れます。明るくなるまで2時間くらい寝れそうです。
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が、目が覚めたら7時前でした。しまった寝坊した・・・
午後は雷雨に気を付けてくださいという予報の中なのに。

7:15新穂高スタート。車で下見に来たことはありますが、新穂高から歩くのは初めてです。
今日のコースは双六小屋まで約13km、標高差1600m、コースタイムは途中の鏡平までが5時間、目指す双六小屋までは7時間の行程です。
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最初は林道歩きですが、山の眺めもいいのでそれほど退屈しません。
50分ほどで笠ヶ岳の登り口。
笠ヶ岳もいつか登ってみたいんだけど、きつそうだし途中水場がなさそうなのでちょっと考えちゃうな。
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そして新穂高から1時間ほどで「わさび平小屋」です。
美味しそうな果物とかラムネとか売っていたのですが、スポドリを飲みながら歩いているので、ここでは水の補給だけ。
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再び林道歩き。
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小屋から20分ほどの8:50、いよいよ登山道に入ります。
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「小池新道」って名前がついています。歩きやすい道ですが、暑くてたまらない。
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槍が見えています。予想以上に眺めのいい楽しい道です。
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9:40秩父沢出合。冷たいきれいな水がザバザバと流れています。水はここで汲んでもよかったかなと思いましたが、8月下旬は涸れていたそうです。
穂高に雲がかかり始めました。朝早く出てれば、と悔やまれます。
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道は歩きやすいし斜度もそれほどでもないように見えるのですが、久しぶりの荷物の重さと暑さで厳しい登りとなりました。
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標高2000m地点くらいから振り返ります。11時にシシウドヶ原を通過。
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「あと5分」とある石を見ながらどうしても歩みが進まず10分くらい止まっていました。
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11:45 鏡池。槍・穂高が湖面に写るそうなのですが。。。寝坊したのがいけないんです。
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鏡平山荘。みんなかき氷を食べていました。ジュースの自販機もあります。水は有償。
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お昼を食べて出発しようとしたのですが、これを食さないともう頑張れない気がして1,100円のコーヒーフロートを頼んでしまいました。しっかりと苦みのあるコーヒーの上に甘くて硬めのアイスが乗っかってる。めちゃくちゃおいしかったです。水分を取ろうと氷までガリガリ食べていたら意外と大休止になりました。12:30に小屋出発。
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ここからは山梨の北杜市から来たという山慣れした明るいお兄さんと付きつ離れずであれこれしゃべりながらの登りです。
急登を過ぎるとこういう緩い道好き。晴れてれば槍穂高を一望できるすごいいい山道なんじゃないかな。
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足元にはお花がたくさん。
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先ほどの鏡平山荘がはるか眼下に望めます。
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1時間ほどで弓折乗越。稜線に出ます。
雲の合間から槍ヶ岳が見えそうで見えない。
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ここからは稜線のアップダウンになります。こんな広いところも。遠くにちょこんと頭を出しているのが鷲羽岳(と、お兄さんが教えてくれた)
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夏だなー
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そして、14:10。双六のテント場が見えました!
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テント場と鷲羽岳アップ
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しかし、テント場が見えてからもアップダウンがあって意外と長い。30分後の14:45、新穂高から7時間半もかかってやっと双六小屋に着きました。雨に降られないでよかった。
小屋は賑わってますね。
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よく頑張った!
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砂地の広いテント場です。この日は高校の山岳部っぽい団体が何組も泊まっていました。眺めを考えると池の方を向いた南向きかなと思ったのですが、ちょっと南から風が入ってきそうなのと、段差をベンチ代わりに使いたいので、北向きにテントを張りました。鏡平から一緒だったお兄さんが隣で、登山中に引き続き楽しいおしゃべりを続けます。
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ギザギザのマットを買ってみました。サーマレストのではなく、楽天で1700円くらいで売っていた安物です。エアマットと比べ収納時に時間がかからないのがポイント(片づけ苦手なので)
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この日の晩ご飯は、賞味期限切れで家に転がっていた缶詰を持ってきたので、アルファ化米は白米にしました。缶詰を汁ごと白米の袋に入れて食べたらいけました。何を食べてもいける状態かもしれませんが。
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雲が多くて夕焼けは微妙な感じでした。雲は染まったんですが。
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つづく
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八ヶ岳・杣添尾根から赤岳登山(2) [山歩き]

八ヶ岳の野辺山側、杣添尾根から横岳へ。
7:50、八ヶ岳の主峰、赤岳に向かいます。
横岳から赤岳に向かう区間は、ハシゴもある岩場の昇り降りになります。
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岩の間にいろんな花が咲いてました。
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50分ほどかけて、お地蔵さんが鎮座する地蔵尾根へ。
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そのちょっと先が赤岳天望荘。また泊まりたい。
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天望荘9時過ぎに出発、ここからは足場の悪い急な登りになって、
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30分ほどで赤岳山頂。
雲がわいてきてしまい、東側の展望はありませんでした。
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しかし西側はこのとおり。諏訪湖も見えます。
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山頂の山小屋でコーラを買いました。
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この高度感が八ヶ岳の魅力の一つなのかもしれない。
ここ数年でだいぶ慣れたとはいえ、高いところ苦手ですが。
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10:15下山開始。
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天望荘前で少し休憩。
横岳への登りを考えるとそのまま左側の行者小屋→美濃戸へ降りていきたい。
「私こっち降りるから美濃戸に車回してくれる?」
なんて本気で言われそうです。
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その前方にはだかる壁。
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さあ、頑張ろう。
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帰りもやはり岩の間に咲く花に目が行きます。
写真撮るのは難しい場所もたくさんありますが。
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ゆっくり1時間ほどかけて横岳の三叉峰へ。
東斜面はガスったままでした。
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やっぱりここ歩きにくい。
雨だと木の根っこが滑りそうです。
三叉峰から貯水池の駐車場まで2時間、14時半過ぎに下山です。
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下山したはいいけど3連休最終日なので中央道はやはり渋滞。
途中から下道に降りて帰るからか、毎回山歩きよりも運転に疲れている気がする。

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八ヶ岳・杣添尾根から赤岳登山(1) [山歩き]

7月の海の日3連休で八ヶ岳の赤岳に登ってきました。
予約取れたかどうかわからないけど赤岳天望荘っていう素晴らしい山小屋はあるし、テント場もあるんだけど、3日間のうち最終日しか使えなかったので、八ヶ岳が好きな一番下の子も連れて、日曜夜からいつもの「車中泊日帰り」で行くことにしました。

しかし、前日あたりから子どもが風邪をひいてしまったので、登山は中止・・・ではなく、「お前は明日1日寝てろ」と命じて子どもを家に置いて出かけます。ひどい両親ですが(笑)

連休中日の中央道上りは大渋滞。夜遅くなってもヘッドライトの列が眩しく光っています。
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これまで赤岳へは、西側の美濃戸口から登っていましたが、今回は東の野辺山側から登ることにしました。美濃戸より近い気がしますし。
なお、本来の登山口は海の口の別荘地の中なんですが、林道を使ってすこし山の上の方にアクセスすると、30分ほど歩く時間が短くなることもあって、須玉インターから国道を北上し、JRの最高地点あたりを左に入って林道に向かいます。
雨が降っていたようで地面が濡れていましたが、雲が切れて星空が見えてきました。
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いや、星空が見えてきたレベルじゃない。
ああ、こうして道草してどんどん睡眠時間が削られてくんですね。
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林道は砂利道ですが凸凹も少なく道幅もあって、とても走りやすい極上のフラットダート。
写真は途中のゲートですがこんな路面が続いています。
コーナーでアクセルを抜くだけで後ろが滑り出すくらいです。調子に乗って落っこちないようにしないと。
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さて、杣添尾根の登り口となる通称「貯水池」と呼ばれる場所には1時ごろ着きました。
車は3台。
写真なんか撮ってないで早く寝ないと・・・
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そして朝4時半。
いつの間にか車いっぱいになっていました。といっても10台くらいしか停められませんが。
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4:45スタート。
案内板の先の森の中に入っていきます。
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すぐに沢をわたると本格的な登りが始まります。
このコース、途中にこういうしっかりした案内板がついています。
とりあえず横岳ー赤岳縦走路の交点まで標高差900mちょっとですかね。
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日が差してきました。
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きつい登りが続きます。
もっとゆっくり歩いたらいいんだと思う。きっと。
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森の中を2時間ほど登っていくと、東側が開けたところに出ます。
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富士山が見えるところから10分ほどで、ハイマツを切り開いた稜線に出ます。
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そしてすぐに「見晴台」という木製のデッキに着きます。
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赤岳の眺め。
挫けそうな斜面が待っています。
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振り返れば富士山。
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小休止して再び出発。
勝手に「木の根っこ地獄」と呼びたくなる超急斜面を登ります。
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振り返ればなかなかの絶景。
雲もきれいです。
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このお花が見ごろのようで、左右に見ながら岩の急斜面を登ります。
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7:30、登り始めて2時間45分で縦走路の分岐に到達しました。
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分岐のところのピークに登ってみます。
三叉路の横にあるから「三叉峰」というのでしょうか。
富士山から南アルプス、御嶽山ー乗鞍岳ー北アルプスは白馬の方まで、ぐるーっと見渡せます。
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赤岳と阿弥陀。奥は南アルプス、さらに奥に中央アルプス(と思う)
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槍・穂高もくっきり見えます。
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なんかもうここで下山していいんじゃないかと思ういい眺望なんですが、ここから南下して八ヶ岳最高峰の赤岳まで行ってみましょう。
(つづく)
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