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週末パスで東北旅行(1)復興道路を走る [自転車(ロードバイク)]

宮城・岩手県境にある栗駒山の紅葉は「神の絨毯」と呼ばれるほど美しいとのことです。栗原市の観光サイトもこの通り。
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何年も前から見てみたいと思っていたのですが、仙台の更に北にあるってちょっと遠い。でも、例年だと9月末が見頃の紅葉が、今年は夏の猛暑で遅れていて、ちょうど10月の3連休に見頃がずれ込みそうな感じになっていました。これは今年チャンスですね。

自宅から栗駒山のふもとまでは約500km。最初はいつものごとく車で行って車中泊登山と思っていたのですが、ガソリン代と高速代合わせて片道15,000円くらいかかります。これなら新幹線の方が安いし、自転車を輪行してサイクリングも楽しめばいいのではないか・・・と思って見つけたのがJR東日本の「週末パス」
https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2546
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この切符、土休日の連続する2日間、関東甲信越から南東北までのJR東日本エリアが乗り放題(特急券別)。ちょうどフリー区間の北限が、栗駒山の玄関口のくりこま高原駅なんですね。値段も8800円と、横浜からくりこま高原往復(新幹線特急券別で約15000円)もだいぶお得になります。

そんなわけで、10月3連休初日。輪行袋を担いでやってきたのは品川駅です。
せっかくのフリー切符なんだから単に新幹線でくりこま高原まで往復するだけでは面白くないと思い、常磐線で北上します。水戸から北に乗るのは学生時代以来じゃないかな。
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いわきで鈍行に乗り換え、原ノ町でもう1本乗り換えて、相馬駅で下車します。朝出たのが遅かったのでもう14:30ですが、せっかく自転車を持っているので少し走ろうと思います。
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常磐線の相馬から北は、東日本大震災の津波で線路が流されてしまう被害があったところです。震災からもう10年以上経っているし、東北に来る機会は何度かあったのに、津波の被災地を自ら訪れるのは初めてです。
相馬駅からまず向かったのは、海沿いにある「相馬市伝承鎮魂祈念館」
https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-22/densyo-guide93.pdf
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そこから、県道相馬亘理線を北上していきます。この道路は、水没した常磐線の線路跡を嵩上げしてできた道路。常磐線は山側に高架線を建てています。
収穫前の水田がきれいです。秋の東北。
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県境。宮城県へ入ります。
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宮城県に入りしばらくすると、右手に学校が見えてきます。
「山元町震災遺構中浜小学校」。宮城県南部に残る唯一の被災建築物だそうです。
https://www.town.yamamoto.miyagi.jp/site/ruins-nakahama/
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手前から奥に津波が流れ、窓枠に引っかかってモノが詰まっている様子。
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屋上からは海が見えます。
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今は何もありませんが、学校の周りには集落があったそうです。
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津波は2階天井付近まで到達したそう。みんな屋上の倉庫に逃げて助かったとはいえ、津波がもう少し高かったら、学校建設時に敷地を嵩上げしてなければどうだったろう?と考えさせられる展示でした。
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15:45に入って、職員の方にお話を伺ったりしていたら、あっという間に16:30の閉館時刻になってしまいました。入館時に受付のおじさんに「来るのが遅い」ときつめに言われてしまったのですが、確かにもっと時間かけても良かったと思いました。
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学校を後にして、集落があったところを走ります。今は畑になっています。
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もうすぐ日没です。
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どうやら駅があった場所のようです。
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日も沈んでしまったし景色も単調だったので、走るのは諦めて数百メートル内陸に移転した常磐線の山下駅で輪行します。この日の走行距離はわずか26km。
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再び電車の旅で、仙台に向かいます。
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仙台では駅の「牛タン通り」はどの店も行列。それに、どこもいい値段がします。なので、構内の駅そばやさんに入り「唐揚げうどん」を頼んだら、でっかい鶏肉が2枚も入ってきました。これには満足。
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仙台からまた鈍行列車で北上し、小牛田でディーゼルカーに乗り換えます。
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古川で新幹線に乗り換え。
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ひと駅分だけ新幹線に乗り、夜9時前にくりこま高原駅に着きました。仙台から新幹線乗っちゃえば全然早いんですが、新幹線って隣駅までの自由席が安いので節約しました。
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3連休で泊まるところなんかないだろうな、古川のネカフェで一晩過ごそうかと思っていたところ、偶然にも、くりこま高原駅前のホテルが取れたので投宿します。値段も施設も普通のビジネスホテルですね。
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ホテルの反対側には大きなイオンがあったので、ぶらぶらと買い出しに行ったのですが、お弁当の類はすでに売り切れていて、翌日の飲み物や食料を買って帰りました。そんなに寒くなくて、これならホテルに泊まらなくても寝袋持参で駅寝でも良かったかな?と思った夜でした。

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大弛峠からの金峰山登山 [山歩き]

8月の双六と立山、2週続けたテント泊山行は、天気も景色も素晴らしすぎました。

だからなのか、燃え尽き症候群みたいになってしまって、9月も天気がそこそこ良い3連休があったのに、どこかに行くあてもなくだら~んと過ごしていたら、奥さまがお友達と山梨と長野の県境の金峰山に行きたいというので車出しがてら自分も登ることにしました。ちなみに読み方は、山梨では「きんぷさん」、長野では「きんぽうさん」らしい。

金峰山に一番近い登山口は大弛峠で、標高が2365mあります。金峰山の山頂は2599m。途中のアップダウンを無視するとたったの230m、累計の登り標高差も400mしかありません。コースタイムは登り2時間半、下り2時間です。

山登りでいつも辛いのが駐車場確保です。
3連休の最終日なので、少し夜早めに出て、塩山市街から細い山道をくねくね登り、12時半ごろ大弛峠に着くと空き区画は残り3台程度、朝には満車になっていました。
日が昇る頃の5時半にスタートします。
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いくらユルユル登山とはいえ上り坂はありますわな。
夫婦二人だけだと、語らずとも「山頂まで2時間切るぞ!」みたいな雰囲気になるのですが、今日はお友達もいっしょなのでゆったりペースです。
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40分ほど歩くと立ち枯れた木々の合間から富士山が見えてきます。いい眺めです。
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そして標高2579mの朝日岳手前、岩の尾根になって見晴らしがよいところに出ました。ここまで1時間ほど。
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不思議な雰囲気の朝日岳。
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朝日岳の西側も視界が開けます。ここで朝ご飯休憩。
遠くに南アルプスの峰々が見えていますし、向こうにはこれから歩いていく金峰山の四角い岩場も見えます。
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30分くらい進むと賽の河原という岩の稜線になります。
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瑞牆山が見えます。標高差で350m程度ですがずいぶん低く見えます。
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8:20山頂着。
向こうの四角い「五丈岩」は登ってはいけないそうです。
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岩がゴロゴロした山頂です。
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朝9時前ですがコーヒーを淹れておやつタイム。
このお気に入りだったマグカップでコーヒーを飲むのはこの時が最後となりました。今は丹沢の山中のどこかで深い眠りについているかと思います。寂しい。
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さて、ここで奥さまとお友達はまっすぐ西へ向かい、瑞牆山荘まで歩きたいとのこと。
自分は大弛峠の駐車場に戻って、車を回すことにしました。
もうすっかり雲がかかってしまった金峰山。
1時間半ほどで駐車場に戻ります。
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気軽に車を回すと言ったものの、大弛峠から瑞牆山荘までの距離は47km。Googleマップさんは約2時間と示していますが、そんなにかからないのでは・・・
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途中の林道は「クリスタルライン」なんて立派な名前がついていますが、すれ違いも難しい部分もある細くてカーブの多い山道。ここは広いから車止めて写真撮れたんですけどね。。。
がっつり2時間かかってしまい、徒歩組の方が先に着いていました。
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この日は3連休の最終日。中央道は当然渋滞。いつもの下道で回避しながら、横浜まで5時間かけて帰宅。山歩きの疲れはほとんどないんだけど、大弛峠からの7時間のドライブはさすがに疲れました。

<おまけ>
新しい靴を買いました。この金峰山でデビューです。
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サロモンの"X WARD LEATHER MID GORE-TEX"。重さ400gを切る軽い靴です。
まあスペックのとおり軽快に歩けます。そのせいか、中敷きもペナペナなので変えようと思っています。
ちなみにボトムスはGUのドライストレッチジョガーパンツで、2000円くらいで買ったもの。北アルプスもこれで歩いてるので、靴といい服といい山なめんなと怒られそうですが。
レビュー記事(アウトドアギアジン)

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2023年7~8月のサイクリングまとめて [先月のサイクリングまとめて]

急に寒くなってこの夏の暑さなど忘れてしまいそうな折ですが、ようやく8月の山行の記事書き終わったので、記録を兼ねて真夏の話を振り返ってみます。
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7月2日 八王子往復 78km
3番目の子の学校の保護者会があるんだけど交通費がもったいないので自転車で行きます。とてもいい天気です。
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途中のネカフェで休憩します。
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汗だくのまま保護者会に列席というのもどうかと思ったので、ここでシャワーを浴びて、残り時間で水分補給とカフェイン補給とソフトクリーム補給してだいたい300円なんてお得すぎ。
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復路は普段通らない相模原市内の道をウロウロして帰りました。
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7月8日 鎌倉→いつもの海 50km
もうアジサイも終わりです。
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この日はお天気イマイチ。
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なので、海沿いでなく極楽寺経由で。
素敵な駅ですね。
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ちょっとだけ撮り鉄(下手ですが)して帰りました。
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7月23日 いつもの海 53km
関東梅雨明け翌日。もちろんいい天気なので、夕方少し涼しくなるのを見計らって夏の海へ。
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夏の海ですね。
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7月30日 茅ヶ崎-片瀬西浜 58km
次の週半ばから山歩きの予定を企んでいたので、この週末の走りは軽めに。
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茅ヶ崎海岸のモニュメントまで行って、そのまま海沿いを片瀬西浜へ。
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8月20日 片瀬西浜 45km
2週続けて山に出かけていたのでこの日が8月最初のサイクリング。
家の用事があるので珍しく朝早く出かけます。暑くなる前に帰ってこよう。
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海を見ながら朝ごはんです。
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古いトレッキングシューズを履いてきましたが、いよいよお別れの時が来たようです。
最初に履いたのは10年前でした
https://expreso.blog.ss-blog.jp/2013-01-26
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やっぱり暑い!
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この夏の暑さもあって、結局8月のサイクリングはこの1回のみでした。
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雷鳥沢でファミリーキャンプ(6)剱御前から見る日の出 [山歩き(テント泊)]

立山・雷鳥沢のテント泊、天候にも恵まれ、星空も2晩とも見れて、いうことない素晴らしい山行なのですが、敢えて言うなら、このテント場は東にそびえたつ立山連峰に阻まれてご来光が拝めないのです。ここまで天気がいいテント泊の登山で、何か一つ欠けているような気がしてしまいます。

そんなテント泊家族旅行3日目の朝3:40。朝の苦手な自分はもちろん自力で起きることができず、奥さまに起こされてテントを開けると、きれいに月が輝いています。そして山腹にも動く明かり。
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剱御前小舎の前に行けば日の出が見れるのではないかと思い、朝4時に出発、昨日登った雷鳥坂を再び登ります。しかし、日の出まで1時間しかありません。
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かなりハイペースで登り、約50分で山小屋が見えてきました。
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雷鳥沢→剱御前小舎まで52分でした。
しかし、空の赤味加減からしてどうやらここでは日の出は見れません。
左手の小高い丘の「剱御前」までもう一登りします。
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5時ちょうど。剱御前に着いたタイミングで東から太陽が登りました。ギリギリ間に合った!
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角度的に剱岳は赤く染まらないんだな。
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振り返って見た立山。その向こうにはうっすらと槍ヶ岳が見えます。
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龍王岳や、遠くに見える薬師岳には日が当たっています。
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今日は帰る日なので早々に下山します。山小屋のところは5:30になっても日が当たりません。
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剱岳を目に焼き付けて下山します。
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テントに戻り、朝ご飯を食べて帰る準備です。
今回、奥さまと下の子は黒部ダムまで歩いてみたいとのこと。一ノ越から山腹を下っていくあの道です。黒部ダム建設時に資材を運んだ歩荷道でもあったそうです。ちなみに室堂から黒部湖まで、トロバスとロープウェイとケーブルカーを乗り継ぐとひとり5,050円かかります。
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「黒部ダム隊」はスポドリも用意して準備万端。地形図も持参して7:30に一ノ越に向けて出発していきました。
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そして残った二人でテントを片付けて下山します。
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室堂方面に戻るにもこの階段からスタートです。
きつそうに見えますがそれほどでもありません。
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またそのうち来るんだろうな、と思いつつ、テント場を後にします。3回目ですが何度来てもいいテント場だと思います。
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室堂まで40分ほど歩き、ちょうど来ていた9時発のバスに飛び乗ります。
帰りはケーブルカーを使って10時過ぎに立山駅に戻りました。
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「荷下ろし隊」は車に乗ったら「アッシー」。ここからアルペンルートの反対側、長野県の扇沢まで車を回します。距離は約170km。
なお、「回送サービス」というのもあって、2万数千円で車を回してくれるそうです。
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途中、親不知のところは下道を走り、
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15時過ぎに扇沢に着きました。
途中ゆっくりしていた黒部ダム隊とも16時前に合流。会う人も少なく、途中ちょっと難度の高いところもあるコースだったようです。
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こうして2泊3日の家族旅行は終わりです。
ファミリーキャンプどころか毎日歩いてばかりだし、「言い出しっぺ」の末っ子は結局アルペンルートのうち美女平→室堂のバスと黒部ダム→扇沢の電気バス以外歩かされることになりましたが、まあ貴重な経験ができて良かったかと思ってます。一番最初の「材木坂」はきつかった、と今でも言われますが 笑

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雷鳥沢でファミリーキャンプ(5)ぐるっと立山縦走(後半) [山歩き(テント泊)]

立山の雷鳥沢キャンプ場をベースに、朝5時にスタートした立山縦走。
剱御前小舎6時、別山7時、真砂岳8時のペースで歩き、立山三峰の最初になる富士の折立を登って下りて9時半。
きつい日差しの中、(自分だけ)雪を詰めたヘルメットをかぶって稜線を歩きます。
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立山最高峰の大汝山3,015 mから剱岳方面を見たところ。ここも人多すぎなので山頂の写真ありません(というか、撮ってなかった)
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そして10:30、立山の主峰、雄山へ。
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雄山の山頂は標高3,003m。祠が立っているところで、拝観料を払って登ります。
が、お祓いをしてもらった後にどうやらみんなで万歳三唱をしているのですが、ああいうのって会社のつまらない義務的な飲み会の三本締めみたいで苦手。
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なので、自分は祠のとこには登らず見ていました。
しかし、標高の高さを感じる見事なパッケージ。
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雲が出てきたので下山します。
一ノ越までは大渋滞。
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一ノ越のちょっと下から、雷鳥沢のテント場に向かう、母恋坂とも神の道とも呼ばれているショートカットルートへ。
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歩く人も少なく、静かな山歩きになります。
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一ノ越から1時間ほどでテント場の近くに戻ってきました。
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テント場の近くの沢で休憩。水は冷たいです。
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テント場に戻ってのお昼。
「自分で食べるものは自分で持ってこい」などと出発前に偉そうに言っておいて、忘れ物をしたのは自分でした。予備ペグでラーメン食べます・・・
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午後から雷雨の予報でしたが、天気の崩れは小さかったです。
テントに入って横になってまったりします。
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近くの温泉に行っていた奥さまがアイスを買ってきてくれました。
このテント場、景色はきれいだし広くて平らだし水は豊富だしwifi使えるし温泉は近いしアイスは食べれるし最高過ぎます。
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そして、兄弟の中でもいちばん物怖じしないというか遠慮がない末っ子の本領発揮。談笑しているグループに「みなさんお友達なんですか?」、テントの空気穴から顔を出し、食事中の人に「何食べてるんですか?」と、周りの大人たちに次々と声をかけてました。見てて笑うしかないのですが、お相手してくれた皆さんありがとうございました。

さて炊事の支度。なぜかアクエリの空き容器が集結。
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そして各自思い思いの晩御飯。自分はカレーメシをツナで増量して食べました。
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この日は雲が出てしまい山に夕日が当たることはありませんでした。でも、西の雲が染まった。みんな空が焼けるのを見ていました。
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そして日が沈むと雲が消える・・・・ちょっとなんなんっすか。
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そしてまた今夜もきれいな星空と流れ星。
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子どもたちは新しい山テントで、自分たちは古いツーリングテントで寝てたのですが、この古いテント、開口部が大きくて、星を見るにちょうどよいのです。
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この日も風はなく天気も良くて穏やかな夜。
寝袋に入りながら、「流れないかなー」と眠くなるまで星を見て、2日目は終わりました。
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雷鳥沢でファミリーキャンプ(4)ぐるっと立山縦走(前半) [山歩き(テント泊)]

朝4時半。まだ薄暗いですが、テント場の朝は早く、多くの人が起きてる様子。
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今日はこのテント場をベースに、ぐるっと立山を縦走してこようと思います。
「立山」って、雄山・大汝山・富士の折立という3つの山を合わせた名称で、今回は時計回りに歩きます。
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朝5時にテント場を出発、雷鳥坂を上がっていきます。
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1時間で剱御前小舎の前へ。
剱岳がどーんと見える素敵な場所です。ここから日の出見たらきれいなんだろうな。
ここで朝ご飯にしますが、子どもたちの荷物が多いことに気が付きます。なんと食料を全部持ってきた、と。。。
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立山の陰になってなかなか日が当たらない室堂方面です。
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左手に剱岳を眺めながら、別山に向かって登っていきます。
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遠くに富士山と南アルプスが見えます。富山県から富士山見えるんですよね。
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そこを登れば別山です。
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立山方面への縦走路。
これからこの稜線を歩いていけるのかと思うとワクワクします。
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7時前に別山へ。別山は山頂が南峰と北峰の二つあって、なだらかにつながってます。南峰が2874m、北峰が2880mということで、北峰のほうがちょっと高い。
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北峰山頂から見た東側の山脈。方角的には鹿島槍か五竜?空気感が美しい。
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さて戻りますか。
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いったん急な坂を標高差にして150mほど下り、そのあと真砂岳へ向けて登っていきます。
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なだらかな山頂の真砂岳。緩そうに見えてけっこうきつい登りです。
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8時に真砂岳着。
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はるか眼下に雷鳥沢のテント場を望みます。自分たちのテントも見える。
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真砂岳を過ぎると、立山の主峰に向けての急な登りになります。
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振り返る。
右側はカールになっていて氷河が残っています。
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標高2999mの富士の折立は登山道から少し上がったところにあります。
登ってきましたが、人が多かったので写真はなし。
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黒部ダムと黒部湖を望みます。
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今日も暑い日です。
バカじゃねえのと思われそうですが、近くに雪渓があったのでヘルメットに雪を詰めてかぶってみました。なかなか気持ちいい。それくらい暑かったです。
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つづく。
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雷鳥沢でファミリーキャンプ(3)キャンプ場にて [山歩き(テント泊)]

立山テント泊家族旅行。
室堂のみくりが池から歩いていくと、雷鳥沢のテント場を見下ろせるようになります。雷鳥沢に泊まるのは3回目ですが、何度来ても好きな景色です。
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いやーテント多いな。さすが山の日3連休。
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幸い、雷鳥沢が見えるところに2張り並べて設営することができました。
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裏手が川になっているので石を投げて遊びます。
でも、なんで子どもって今も昔も川に行くと石投げるんだろう?
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明るいですが早めの晩御飯にします。
アルファ化米ご飯だけでは足りなさそうで、この日は米を3合炊きましたが、生炊き感が・・・
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自分はちょっとイタリアン(?)な晩ご飯です。
子供たちはカレーメシやラーメンのスープにこのご飯をいれてお腹を膨らませてます。
カレーメシにご飯入れるの斬新だな。
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夕方になると雲も取れてすっかりいい天気になりました。
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そして、18:40、山が赤くなりました。
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赤く染まる雄山。きれいですね。
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夜になっても賑わうテント場。
これまで2回は、日が暮れると一の越方面から強烈な風が吹いていたのですが、この日はそんなこともなく平和に過ごすことができました。
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20時。テント場は光が多いので、先ほどの川原に出て星を見ることにしました。星すごいんですけど。
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今日登った浄土山から天の川が沸き上がっています。
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そして、反対側の山までぐるっと天の川が流れていました。
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この日は流星群がくるとのこと。
すーっと流れる星を何回か見ることができました。
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ずっと星が流れるのを探しながら一晩過ごしたい気もしますが、翌日も歩く予定なので寝ます。
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雷鳥沢でファミリーキャンプ(2)龍王岳登山 [山歩き(テント泊)]

家族4人の立山キャンプ。
朝8時に室堂に着きましたが、天気がいいので北アルプス全体が見渡せそうな龍王岳に登ることにしました。室堂山荘のあたりに大きなザックをデポして、身軽にして登ります。
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高度を上げていった時の景色の良さが魅力の登りです。
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こちら、2012年に撮った時の写真。同じ8月上旬ですが、ずいぶん雪が残ってます。それだけ今年は猛暑だったんでしょうか。
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もう1枚、2012年の写真。
手を引かれてるのが今中学生の下の子。結局この先でお母さんにおんぶされて展望台に着くときには寝てしまっていました。子どもはずいぶん大きくなったけど、なんか自分たちはあまり変わってない気がします。この頃より今の方が体力ある気もしますが。
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さて、2023年に戻って・・・
展望台への道から分岐すると岩ごつごつの急な登りになります。さすがにこれ登るのはきつい。
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これが室堂山展望台で奥に見える大きな山が薬師岳です。
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急坂を登り切ったところが浄土山の北峰。室堂山荘から1時間ほどで着きました。笠ヶ岳から槍ヶ岳まで見えています。写真左端の出っ張ったところが目指す龍王岳です。
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五色ヶ原を望みます。
初めて見たときから行ってみたいなと思っている場所ですが、まだ行けていませんね。いつになるんだろう。
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浄土山の南峰から望む龍王岳。
ずいぶん険しく切り立ったように見えますが10分ほどで登れます。
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10:00山頂着。標高2872m。背景は立山と、奥は剱岳。
ずいぶん標高の高いところまで登りましたが、バスを降りた室堂がすでに標高2400mなので、大した登りではないです。
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視線を右にずらすと、一の越から黒部湖に下っていく道が見えます。
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こちらは南側。薬師から笠ヶ岳、槍ヶ岳とぐるっと見えます。素晴らしい眺望です。ちょうど1週間前に、双六岳や三俣蓮華岳、祖父岳から立山が見えたのですが、こちらからはどの山だったかわかりませんでした。
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龍王岳を下りて、帰りは浄土山と立山雄山の間の鞍部である一の越方面へ下ります。
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一の越からはいったん室堂方面へ戻ります。荷物があるので・・・
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立山室堂山荘の近くに置いておいた荷物のところには11:50頃戻りました。浄土山から1時間ほど。
その後みくりが池を一目見てみますが、「逆さ立山」は難しいですね。
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休憩ののち、雷鳥沢のテント場へ向かいます。
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つづく


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雷鳥沢でファミリーキャンプ(1)材木坂を登る [山歩き(テント泊)]

「雷鳥沢」という固有名詞にピンとくる山の人でないと、どこかでオートキャンプするような記事タイトルではありますが、山の日3連休に下二人の子も連れて家族で立山へ行きました。
中学校の部活で忙しい末っ子、まとまった休みが取れるのが山の日連休だけ。どうしたいと聞いたら、「立山でキャンプがしたい」、昔家族で行ったことがあるけど自分は小さすぎて記憶がないんだ、ということです。11年前の夏、まだ自分が山歩きを始める(復活する?)前ですね。
https://expreso.blog.ss-blog.jp/2012-08-11

しかし、家族4人で山キャンプは初めて。テントは昔使っていたツーリングテントを引っ張り出し、寝袋が足りないので新たにナンガのダウンシュラフを「かながわpay」を使って購入。テント泊2泊4人分の食料をざっくり用意し、この中から各自食べる分を自分で持っていく(忘れたらメシ抜き!)ということにしました。雷鳥沢のテント場、標高は2200m程度でそれほど高くないんだけど、お米うまく炊けないんよね。
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4人分の荷物を車に積むとこんな感じ。3列目シートを折りたたみピッタリ入るくらいになりました。家族みんなで乗ることはなくなっても、当面ワゴン車手放せなさそうです。
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自宅からアルペンルート長野側の扇沢まで約250km、富山の立山へは約350kmありますが、アルペンルートの運賃は、長野側が6,850円、富山側は4,090円。富山側の立山駅までは2時間長く車を走らせる必要がありますが、この料金差×4人分なので向かうは立山駅一択。駐車場確保のため、前夜早めに家を出て、相模湖IC21時に乗り、塩尻から下道で、1週間前に通った平湯を深夜0時に通過。
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午前2時ごろ立山駅に着きましたが、駅から一番近い駐車場はすでに満車、駅から少し下がったところの駐車場に車を停めて仮眠します。
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翌朝5時過ぎの立山駅。
富山地鉄の駅には「いかにも地鉄(イメージ)」な電車が停まっていました。
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ケーブルカーの切符を買う人がすでに数十人並んでいます。ケーブルカーがアルペンルートの富山側のボトルネック。切符の発売は6時から、始発は6:40ですが、もうこれだと始発には乗れなさそうです。
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登山地図にはケーブルカー沿いに登山道が書いてあります。標高差500m、コースタイムは1時間半なので、ケーブルがーが動くのを待つ間に歩けてしまいます。
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ということで、4人でこの登山道を登っていくことにしました。
ひとり1000円浮くし 笑
立山駅の裏手、登山研修所の方に進んでいきます。
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駐車場の奥が登山口になっています。ちょっとわかりにくいよな・・・
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ケーブルカーの横を登っていきます。
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この道は立山信仰の時代からの古い登山道のようです。整備されているけど若干荒れ気味。それになかなかの急坂で、どんどん高度を上げていきます。自分は一週間前にテント背負ってたくさん歩いたので全然平気です。息は切れますが。
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倒れたまま放置されてます。
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しばらく歩くと柱のような形の岩がゴロゴロしてきます。歩きにくい・・・
女人禁制の時代に、尼僧とお付きの若い女性が立山に登っていて、材木を跨いだら神様が怒ってその材木を石にしてしまったとのこと。
ちなみに、若い女性は更に登山を続けたら、神様がガチギレして女性を杉にしてしまったのが「美女杉」とのことです。
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1カ所だけこんなハシゴもありました。
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こうして急な山道を登ること70分、美女平のバス乗り場に突然出ました。結局途中誰一人とも会いませんでした。
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ケーブルカー始発組より早く着いたぞ。作戦成功 笑
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始発のバスで室堂へ向かいます。
弥陀ヶ原と薬師岳。
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剱岳 こんにちは。
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8時に室堂ターミナル着。
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室堂は雲一つない快晴です!
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単にケーブルカー回避のために歩いてみた材木坂、特に展望がよいわけではないのですが何だか印象的。また歩いてもいいな、と思わせるルートでした。

つづく
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双六テント泊登山(6)展望の下山路 [山歩き(テント泊)]

北アルプスの奥地、双六小屋での2泊キャンプ。
8:00、テントを片付けて新穂高方面へ下山します。
なんかよくあるシチュエーションなんですが下山する日は超いい天気です。
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だんだん遠くなっていくテント場と鷲羽岳を何度も振り返ります。
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しかし正面もこれですから!下山超楽しい!!
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槍ヶ岳へ続く西鎌尾根。これもいつか天気のいい日に槍ヶ岳に向けて歩いてみたい。
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正面、笠ヶ岳へ続く稜線。これも歩いてみたい。
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眼下に鏡平が見えてきました。
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弓折乗越から鏡平へ下る道なんて最高すぎる。
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ちゃんと逆さ槍も見えました。
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ひたすら下るだけ。
この日は土曜日。たくさんの人が山を登ってきます。
みんなきつそうなのによく山なんか登るよな、と他人事のように思います。自分も登りはあんなきつそうにしてるんだろうか。
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名残惜しかったので沢の水でコーヒーを淹れて槍を見ながら飲みました。
「沢の水って飲んでいいんですか?」と聞かれて驚きました。飲用適かどうかってことなんだろうけど、今のところ支障はないですねえ。
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4時間ほどで楽しかった小池新道も終わり。
あとは長い長い林道セクション。コースタイムで1時間20分程度ですが長すぎ。あまりに退屈だったので途中ジョギングして時間を短縮します。
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ヘリの荷揚げも見物。
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13:30新穂高に戻ってきました。
車に戻ると雨が降り出しました。いいタイミングだった。
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こうして、2泊3日の楽しくて素晴らしかった双六テント泊登山はおしまいです。
特に急ぐ用もなかったので、帰りがけの平湯で温泉に入り、そのあとトンネルを通らず平湯峠の旧道を超え、結局下道で大月まで走って深夜に家に帰りました。
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