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雷鳥沢でファミリーキャンプ(4)ぐるっと立山縦走(前半) [山歩き(テント泊)]

朝4時半。まだ薄暗いですが、テント場の朝は早く、多くの人が起きてる様子。
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今日はこのテント場をベースに、ぐるっと立山を縦走してこようと思います。
「立山」って、雄山・大汝山・富士の折立という3つの山を合わせた名称で、今回は時計回りに歩きます。
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朝5時にテント場を出発、雷鳥坂を上がっていきます。
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1時間で剱御前小舎の前へ。
剱岳がどーんと見える素敵な場所です。ここから日の出見たらきれいなんだろうな。
ここで朝ご飯にしますが、子どもたちの荷物が多いことに気が付きます。なんと食料を全部持ってきた、と。。。
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立山の陰になってなかなか日が当たらない室堂方面です。
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左手に剱岳を眺めながら、別山に向かって登っていきます。
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遠くに富士山と南アルプスが見えます。富山県から富士山見えるんですよね。
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そこを登れば別山です。
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立山方面への縦走路。
これからこの稜線を歩いていけるのかと思うとワクワクします。
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7時前に別山へ。別山は山頂が南峰と北峰の二つあって、なだらかにつながってます。南峰が2874m、北峰が2880mということで、北峰のほうがちょっと高い。
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北峰山頂から見た東側の山脈。方角的には鹿島槍か五竜?空気感が美しい。
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さて戻りますか。
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いったん急な坂を標高差にして150mほど下り、そのあと真砂岳へ向けて登っていきます。
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なだらかな山頂の真砂岳。緩そうに見えてけっこうきつい登りです。
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8時に真砂岳着。
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はるか眼下に雷鳥沢のテント場を望みます。自分たちのテントも見える。
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真砂岳を過ぎると、立山の主峰に向けての急な登りになります。
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振り返る。
右側はカールになっていて氷河が残っています。
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標高2999mの富士の折立は登山道から少し上がったところにあります。
登ってきましたが、人が多かったので写真はなし。
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黒部ダムと黒部湖を望みます。
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今日も暑い日です。
バカじゃねえのと思われそうですが、近くに雪渓があったのでヘルメットに雪を詰めてかぶってみました。なかなか気持ちいい。それくらい暑かったです。
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つづく。
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雷鳥沢でファミリーキャンプ(3)キャンプ場にて [山歩き(テント泊)]

立山テント泊家族旅行。
室堂のみくりが池から歩いていくと、雷鳥沢のテント場を見下ろせるようになります。雷鳥沢に泊まるのは3回目ですが、何度来ても好きな景色です。
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いやーテント多いな。さすが山の日3連休。
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幸い、雷鳥沢が見えるところに2張り並べて設営することができました。
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裏手が川になっているので石を投げて遊びます。
でも、なんで子どもって今も昔も川に行くと石投げるんだろう?
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明るいですが早めの晩御飯にします。
アルファ化米ご飯だけでは足りなさそうで、この日は米を3合炊きましたが、生炊き感が・・・
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自分はちょっとイタリアン(?)な晩ご飯です。
子供たちはカレーメシやラーメンのスープにこのご飯をいれてお腹を膨らませてます。
カレーメシにご飯入れるの斬新だな。
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夕方になると雲も取れてすっかりいい天気になりました。
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そして、18:40、山が赤くなりました。
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赤く染まる雄山。きれいですね。
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夜になっても賑わうテント場。
これまで2回は、日が暮れると一の越方面から強烈な風が吹いていたのですが、この日はそんなこともなく平和に過ごすことができました。
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20時。テント場は光が多いので、先ほどの川原に出て星を見ることにしました。星すごいんですけど。
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今日登った浄土山から天の川が沸き上がっています。
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そして、反対側の山までぐるっと天の川が流れていました。
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この日は流星群がくるとのこと。
すーっと流れる星を何回か見ることができました。
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ずっと星が流れるのを探しながら一晩過ごしたい気もしますが、翌日も歩く予定なので寝ます。
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雷鳥沢でファミリーキャンプ(2)龍王岳登山 [山歩き(テント泊)]

家族4人の立山キャンプ。
朝8時に室堂に着きましたが、天気がいいので北アルプス全体が見渡せそうな龍王岳に登ることにしました。室堂山荘のあたりに大きなザックをデポして、身軽にして登ります。
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高度を上げていった時の景色の良さが魅力の登りです。
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こちら、2012年に撮った時の写真。同じ8月上旬ですが、ずいぶん雪が残ってます。それだけ今年は猛暑だったんでしょうか。
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もう1枚、2012年の写真。
手を引かれてるのが今中学生の下の子。結局この先でお母さんにおんぶされて展望台に着くときには寝てしまっていました。子どもはずいぶん大きくなったけど、なんか自分たちはあまり変わってない気がします。この頃より今の方が体力ある気もしますが。
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さて、2023年に戻って・・・
展望台への道から分岐すると岩ごつごつの急な登りになります。さすがにこれ登るのはきつい。
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これが室堂山展望台で奥に見える大きな山が薬師岳です。
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急坂を登り切ったところが浄土山の北峰。室堂山荘から1時間ほどで着きました。笠ヶ岳から槍ヶ岳まで見えています。写真左端の出っ張ったところが目指す龍王岳です。
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五色ヶ原を望みます。
初めて見たときから行ってみたいなと思っている場所ですが、まだ行けていませんね。いつになるんだろう。
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浄土山の南峰から望む龍王岳。
ずいぶん険しく切り立ったように見えますが10分ほどで登れます。
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10:00山頂着。標高2872m。背景は立山と、奥は剱岳。
ずいぶん標高の高いところまで登りましたが、バスを降りた室堂がすでに標高2400mなので、大した登りではないです。
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視線を右にずらすと、一の越から黒部湖に下っていく道が見えます。
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こちらは南側。薬師から笠ヶ岳、槍ヶ岳とぐるっと見えます。素晴らしい眺望です。ちょうど1週間前に、双六岳や三俣蓮華岳、祖父岳から立山が見えたのですが、こちらからはどの山だったかわかりませんでした。
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龍王岳を下りて、帰りは浄土山と立山雄山の間の鞍部である一の越方面へ下ります。
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一の越からはいったん室堂方面へ戻ります。荷物があるので・・・
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立山室堂山荘の近くに置いておいた荷物のところには11:50頃戻りました。浄土山から1時間ほど。
その後みくりが池を一目見てみますが、「逆さ立山」は難しいですね。
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休憩ののち、雷鳥沢のテント場へ向かいます。
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つづく


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雷鳥沢でファミリーキャンプ(1)材木坂を登る [山歩き(テント泊)]

「雷鳥沢」という固有名詞にピンとくる山の人でないと、どこかでオートキャンプするような記事タイトルではありますが、山の日3連休に下二人の子も連れて家族で立山へ行きました。
中学校の部活で忙しい末っ子、まとまった休みが取れるのが山の日連休だけ。どうしたいと聞いたら、「立山でキャンプがしたい」、昔家族で行ったことがあるけど自分は小さすぎて記憶がないんだ、ということです。11年前の夏、まだ自分が山歩きを始める(復活する?)前ですね。
https://expreso.blog.ss-blog.jp/2012-08-11

しかし、家族4人で山キャンプは初めて。テントは昔使っていたツーリングテントを引っ張り出し、寝袋が足りないので新たにナンガのダウンシュラフを「かながわpay」を使って購入。テント泊2泊4人分の食料をざっくり用意し、この中から各自食べる分を自分で持っていく(忘れたらメシ抜き!)ということにしました。雷鳥沢のテント場、標高は2200m程度でそれほど高くないんだけど、お米うまく炊けないんよね。
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4人分の荷物を車に積むとこんな感じ。3列目シートを折りたたみピッタリ入るくらいになりました。家族みんなで乗ることはなくなっても、当面ワゴン車手放せなさそうです。
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自宅からアルペンルート長野側の扇沢まで約250km、富山の立山へは約350kmありますが、アルペンルートの運賃は、長野側が6,850円、富山側は4,090円。富山側の立山駅までは2時間長く車を走らせる必要がありますが、この料金差×4人分なので向かうは立山駅一択。駐車場確保のため、前夜早めに家を出て、相模湖IC21時に乗り、塩尻から下道で、1週間前に通った平湯を深夜0時に通過。
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午前2時ごろ立山駅に着きましたが、駅から一番近い駐車場はすでに満車、駅から少し下がったところの駐車場に車を停めて仮眠します。
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翌朝5時過ぎの立山駅。
富山地鉄の駅には「いかにも地鉄(イメージ)」な電車が停まっていました。
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ケーブルカーの切符を買う人がすでに数十人並んでいます。ケーブルカーがアルペンルートの富山側のボトルネック。切符の発売は6時から、始発は6:40ですが、もうこれだと始発には乗れなさそうです。
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登山地図にはケーブルカー沿いに登山道が書いてあります。標高差500m、コースタイムは1時間半なので、ケーブルがーが動くのを待つ間に歩けてしまいます。
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ということで、4人でこの登山道を登っていくことにしました。
ひとり1000円浮くし 笑
立山駅の裏手、登山研修所の方に進んでいきます。
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駐車場の奥が登山口になっています。ちょっとわかりにくいよな・・・
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ケーブルカーの横を登っていきます。
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この道は立山信仰の時代からの古い登山道のようです。整備されているけど若干荒れ気味。それになかなかの急坂で、どんどん高度を上げていきます。自分は一週間前にテント背負ってたくさん歩いたので全然平気です。息は切れますが。
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倒れたまま放置されてます。
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しばらく歩くと柱のような形の岩がゴロゴロしてきます。歩きにくい・・・
女人禁制の時代に、尼僧とお付きの若い女性が立山に登っていて、材木を跨いだら神様が怒ってその材木を石にしてしまったとのこと。
ちなみに、若い女性は更に登山を続けたら、神様がガチギレして女性を杉にしてしまったのが「美女杉」とのことです。
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1カ所だけこんなハシゴもありました。
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こうして急な山道を登ること70分、美女平のバス乗り場に突然出ました。結局途中誰一人とも会いませんでした。
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ケーブルカー始発組より早く着いたぞ。作戦成功 笑
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始発のバスで室堂へ向かいます。
弥陀ヶ原と薬師岳。
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剱岳 こんにちは。
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8時に室堂ターミナル着。
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室堂は雲一つない快晴です!
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単にケーブルカー回避のために歩いてみた材木坂、特に展望がよいわけではないのですが何だか印象的。また歩いてもいいな、と思わせるルートでした。

つづく
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双六テント泊登山(6)展望の下山路 [山歩き(テント泊)]

北アルプスの奥地、双六小屋での2泊キャンプ。
8:00、テントを片付けて新穂高方面へ下山します。
なんかよくあるシチュエーションなんですが下山する日は超いい天気です。
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だんだん遠くなっていくテント場と鷲羽岳を何度も振り返ります。
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しかし正面もこれですから!下山超楽しい!!
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槍ヶ岳へ続く西鎌尾根。これもいつか天気のいい日に槍ヶ岳に向けて歩いてみたい。
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正面、笠ヶ岳へ続く稜線。これも歩いてみたい。
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眼下に鏡平が見えてきました。
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弓折乗越から鏡平へ下る道なんて最高すぎる。
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ちゃんと逆さ槍も見えました。
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ひたすら下るだけ。
この日は土曜日。たくさんの人が山を登ってきます。
みんなきつそうなのによく山なんか登るよな、と他人事のように思います。自分も登りはあんなきつそうにしてるんだろうか。
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名残惜しかったので沢の水でコーヒーを淹れて槍を見ながら飲みました。
「沢の水って飲んでいいんですか?」と聞かれて驚きました。飲用適かどうかってことなんだろうけど、今のところ支障はないですねえ。
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4時間ほどで楽しかった小池新道も終わり。
あとは長い長い林道セクション。コースタイムで1時間20分程度ですが長すぎ。あまりに退屈だったので途中ジョギングして時間を短縮します。
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ヘリの荷揚げも見物。
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13:30新穂高に戻ってきました。
車に戻ると雨が降り出しました。いいタイミングだった。
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こうして、2泊3日の楽しくて素晴らしかった双六テント泊登山はおしまいです。
特に急ぐ用もなかったので、帰りがけの平湯で温泉に入り、そのあとトンネルを通らず平湯峠の旧道を超え、結局下道で大月まで走って深夜に家に帰りました。
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双六テント泊登山(5)天空の滑走路で朝ごはん [山歩き(テント泊)]

8月5日。3日目の朝4時前。月に照らされるテント場。多くの人が身支度をしているようです。
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小屋前まで歩き、鷲羽岳の方をみると、既に明かりが点々と動いています。
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表銀座の向こうは空が明るくなってきています。今日もいい天気になりそうです。
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4:20にスタート。
今日は朝ご飯セットを持って、双六岳の「天空の滑走路」に登ってみます。
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どこで日が出てくるかな。
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5時ちょっと前、双六台地に登ったころに燕岳の方から日が昇ってきました。
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台地に生えている草に日が当たりはじめ・・・
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周りの山々も朝日に照らされます。
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みんな思い思いに楽しんでるみたい。
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そんな様子をぼーっと見ながら朝ご飯にします。
というか、尾西のお赤飯、出来上がりまで20分なんですね・・・
もっと早くできるものを選んだ方がよかったなというのがちょっと反省点。
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そして食後のコーヒー。
静かに味わってると後方から「き~~~~~~ん!!!」という大声とともに両手を広げて疾走するおばちゃんの声が・・・お願いだから繰り返さずに1度でキメてくださいな 笑
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40分ほど「滑走路」を満喫し、今日も山頂へ。
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雲海の向こうは白山かなあ
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三俣蓮華?の向こうに見えている剱・立山をアップで。
一週間後は立山に行く予定です。近いのか遠いのか。
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そして、ふたたび槍を正面に滑走路をタッタカと歩いて双六小屋に戻ります。
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双六小屋に戻ったのは7時でした。遊び過ぎたw
昨日鷲羽岳で「祖父岳に行くと雲ノ平が見えますよ」と教えてくれた親子にお会いしたので、背中を押してくれて素晴らしい山行になったことのお礼を伝えました。

そして、テント場へ。もう多くの人が出発しています。
紅茶をくれた隣のテントの子も出て行った後でした。昨日の夕方いい感じ(変な意味ではなくて)だったので、会えなかったのは残念ですが、一期一会ですからね。
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1時間ほどでテントを片付けて、いよいよ新穂高へ下山です。
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