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木曽駒ヶ岳登山(4)宝剣岳登頂 [山歩き]

千畳敷から乗越浄土、濃ヶ池をまわって木曽駒に登頂、あとは下山するだけ・・・というところで、「宝剣岳行かないのか?」というプレッシャーをかけられ(高いところは嫌いです)登ってみることに。風もなく絶好のチャンスではありますが・・・千畳敷から見ても険しい山です。
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(イメージ)※登りはそれほど鎖を使わなくても登れます
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岩の斜面を登っていきます。
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そして難所が登場。
立派な鎖がついているし、足をかけるところも十分ありますが、下はそのまま崖なので恐いものは恐い。さくっと通過。
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そして山頂へ。
ホントはあの岩の上が山頂なんでしょうけど、とてもじゃないけど怖くて登れない。
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足元はるか下には千畳敷のロープウェイ乗り場。遠くに富士山。
足を踏み外したら、もしくはよろめいてしまったら何メートル落っこちてしまうんだろうか?両手両足+お尻の「5点支持」でないと居られないくらいです(高いところ嫌い)。
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怖。
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南方、空木岳方面への縦走路でしょうか。
地図上では軽く考えていたけど、なかなか厳しそうなルートですね。
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下山します。
先ほどの「難所」も上から見るとこんな感じです。
あの鎖場を下っていくのか。
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「・・・・・・」(勇気を振り絞って足元を撮った1枚)
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穂高とか剱の鎖場に比べたらどおってことないんでしょうけど、ちょっとしたミスが致命的な場所ってのは好きではないです。
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石を落とさないように慎重に下って、小さくて怖い岩山登山は終了です。登り20分、下り20分。
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宝剣山の影がカールにかかってきました。
下山します。
遠くから「ロープウェイの増発は15時30分を持ちまして終了します。その後は30分間隔の通常運航といたします」というアナウンスが聞こえてきました。
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軽く駆け下りるような感じで、急坂を下り、ときどき山を振り返りながら、ロープウェイ駅まで急ぎます。今年は坂を駆け下りることができるくらい、膝の調子がとてもいい年でした。
乗越浄土から25分で千畳敷の駅まで戻り、15:30のロープウェイになんとか「滑り込み」ます。
今回は結局山でコーヒーを飲む機会を逃してしまいました。千畳敷で一杯飲んでから帰ってもよかった。
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16時半に駐車場に戻りました。
ホントに1日雲一つない(は言い過ぎだけど)いい天気でした。
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伊那なのでロースかつ丼でも食べて帰りたいところですが、平日なのでここは我慢して、お昼の残りのパンをかじりながら帰路につきます。正面に見えるのは仙丈ヶ岳と白根(峰?)三山でしょうか。あちらもいい天気だったんでしょうね。
甲府昭和まで下道を走り、平日なので中央道の渋滞もなく、相模湖ICを20:30頃に退出することができました。
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おわり
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木曽駒ヶ岳登山(3)木曽駒山頂へ [山歩き]

千畳敷から宝剣山荘の乗越まで登り、木曽駒を前にしていったん濃ヶ池へ。
濃ヶ池からは稜線を登り返して山頂へ向かいます。
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池から25分ほどで「濃ヶ池分岐」。
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この稜線を登っていくのか。
たいしたことなさそうに見えて、この後難儀しました。
右の二つ先のこぶが山頂でしょうか?右にはとんがった宝剣岳が見えます。
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登りの途中、右側に見えるのは御嶽山
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さらに視線を右にずらすと北アルプスの山々が見えています。
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振り返って見えるのが、桂木場ルートの長い稜線。これをずっと歩くのは結構きつそうだな。
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先ほどの濃ヶ池が下方に見えます。不思議な地形です。
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あの岩の上とても気持ちよさそう・・・
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駒ヶ岳と中岳の間の鞍部へ向かう分岐を過ぎると、草紅葉のきれいな最後の登り。
岩がゴロゴロしたところを登って・・・
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濃ヶ池分岐から1時間20分、祠が2つある山頂に着きました。標高2,956m。
二つあるのは木曽側と伊那側でそれぞれあるからでしょうか?そんな縦割り行政的な・・・(真実はわかりません)
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山頂からは360度の展望です。今日は天気もいいので、いろんな山が良く見えます。
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木曽側の風景。向こうは御嶽山。
眼下の山小屋が気になります。
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北アルプス。槍ヶ岳が見えます。
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そして、さらに視線を右にずらして、目を凝らすと・・・ あれは剱・立山なのかなぁ?と思う山々が遠くに見えました。違うかもしれませんが(トリミングしてます)
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南の方角、中岳と宝剣岳です。
1時間ほど山頂でぐるぐるぐるぐる回りの山を見ていましたが、きりがない(笑)ので山を下ります。
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中岳から駒ヶ岳を振り返るの図。
テント場もいい場所にありますね。ここなら自分でもキャンプできるんじゃないかと思いつつ、標高の高い鞍部は風が強そうだなとも思う。
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中岳山頂はこんな感じです。標高は2,925mと、駒ヶ岳よりちょっと低い。
駒ヶ岳とみる景色があまり変わらないので、通過。
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朝登ってきた宝剣山荘まで戻ってきました。あとは千畳敷まで下山するだけです。
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ここで、うちの人に下山すると連絡すると、
「(宝剣岳に登らないで)後悔しない?」
「行けるところまで行って、無理だと思ったら引き返してもいいじゃん」
とプレッシャーをかけてきます。

宝剣岳は、例えばwikiには、
宝剣岳の登山道は過去に多くの滑落事故が発生しており、多くの人命が失われている。頂上を目指す為には岩場を登るための知識及び登攀技術(「三点支持法」など)、標高の高い山の登山に適した服装や装備が必要となる。
なんて書かれているように、高度感のある鎖場を登っていきます。
高いところは苦手なので無理して行かなくてもいいかなと思っていたのですが、そこまで言われるとは。もし自分に事故でもあったらそれこそ後悔しないんだろうか。

もう山荘でゆっくりコーヒーでも飲んで、宝剣山は登らずに下山しようと思ったのですが、山荘に着いた時には食堂の営業は終わっており、時間に余裕ができてしまいました。
そして、岩は乾いていて、風はなく、雲もなく、寒くもない、絶好のコンディション。
これは山に登れということなんでしょう。

ということで、宝剣岳へ(続く)
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木曽駒ヶ岳登山(2)濃ヶ池へ紅葉散策 [山歩き]

更新日が空いてしまいましたが、秋の木曽駒の続き。
ロープウェイを下りて千畳敷のあたりを1時間ほどウロウロ。
それではこの道を木曽駒ヶ岳に向けて登っていきます。
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ロープウェイで高いところまで登れてあとは登りは少しだけとなめてかかってますが、途中からけっこう急な登りになります。
道幅はそこそこあるのですが、杖を左右に広げゆっくりと登る方が多くてなかなか追い越せません。
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あっという間に標高を稼いだ感じですが、200mくらいしか登ってないんだよなぁ。
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たった200mの登りなのに、息を切らしてます。
体力落ちてしまったんだろうかと思いながら、30分ちょっとで山小屋のある乗越浄土までやってきました。
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あの岩山が宝剣岳なんですが、おっかなくて登れる気がしない。
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ちょっと登るペースが速すぎたのか、軽い頭痛がします。
もしかして高山病なのかな?
この日は天気も持ちそうなので、山頂に向かうのはやめて、北東方向の濃ヶ池に向けて高度を落としていこうと思います。ロープウェイの駅と同じくらいの高度なので、登った分リセットされちゃうわけですが(笑)
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あの黄色い山肌に突っ込んでいくのかと思うとワクワクします。
スキップ気味で(うそ)円形の谷を下りていきます。
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途中の駒飼ノ池は水が溜まっていませんでした。
振り返ると地学?地理?の教科書に出てきそうなカール地形です。
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圏谷ともいう。急な谷壁で囲まれた、半円形ないし半楕円形の平面形を持つ谷で、典型的なカールは肱掛椅子のような形態を示し、三方を急峻なカール壁に囲まれ、平坦か、ときには上流側へ逆傾斜したカール底を持つ。
(国土地理院 https://www.gsi.go.jp/kikaku/tenkei_hyoga.html


紅葉の中の気分のいい散歩道。先に山頂に行く人が多いからか、誰にも会いません。
しかし、東側の谷なので、日が差す午前中に歩くのがいいんじゃないかな、と思い始めました。頭痛くて山登れなかったくせに。
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上を見ればこんな感じ。
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下を見ればこんな感じ。
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向かうは紅葉のトンネル。
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1時間半ほど歩いて濃ヶ池に着きました。
コースタイムは50分なんですが、紅葉がきれいすぎて。
山の中腹にこんな平らなところがあるのが不思議ですが、先の「平坦か、ときには上流側へ逆傾斜したカール底」に水が溜まった池なのだそうです。さっきの駒飼ノ池も同じですね。
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池の周りには人がたくさんいましたが、ちょっと奥に見晴らしのいいところがありました。
向こうは八ヶ岳連峰が見えます。
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ちょっと右には、三角定規のような甲斐駒ヶ岳。頭が白いのですぐわかります。
さらにその右には白根三山や富士山も見えました。
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近くにいたご夫婦(たぶん)にミカンをいただきました。ありがとうございます。
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ここでお昼にします。いつものマーガリン入りパンですが。
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30分ほど休憩ののち、濃ヶ池を後にします。
高度順応も済んだと思いますので、いよいよ山頂に向けて登っていきます!
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つづく
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木曽駒ヶ岳登山(1)紅葉の千畳敷カールへ [山歩き]

紅葉を見に木曽駒ヶ岳に行ってきました。

今年の4月の労働基準法改正で年間5日の年次有給休暇の取得が義務化されました。嬉しいですね。なので、調子に乗って土日や3連休にくっつけて休暇計画を作り、キャンプツーリングでもしようと思っていたのですが、そういう週末に限って台風が来てしまったので、休暇も取らずにいました。

しかし、10月上旬のある日のミーティング。
「なぜ計画通り休まない?いったいいつ休むんだ??」
と、槍玉に挙げられてしまったのです。

数年前のブラックぶり(リンクは過去記事)からすると、まさか自分が「休暇の未達」で詰められるようになるなんて、世の中いったいどうなっちゃったんでしょう?実にいいことです。高圧的なとこは相変わらずブラックなままのようですが。

「ぁ、はぃ、じゃぁ明日1日お休みとさせていただきます・・・」

平日休みゲットです。(※ここまで一部フィクションということにしておきます

せっかくの平日休みなので、平日ならではのところに行きたいなと思っていたので、土日はロープウェイで何時間も待たされると噂される木曽駒ヶ岳に行くことにしました。
1月半ほど前に甲斐駒に行った時と同じように、夜10時に家を出て、いつものとおり深夜の中央道を西へ。お小遣い節約のために勝沼から下道で向かいます。
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途中で給油しようとしましたが、フューエルリッド(給油口の外ブタ)がさび付いてしまって開かないトラブル。
とりあえずむりやりこじ開けて給油機のノズルを突っ込んで給油しましたが、困ったな、そんなとこの部品はもう出ないよな・・・なんだか気分が冷めてしまいます。
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喉に何かつかえたような気分で車を走らせ、AM2時、茅野から杖突峠方面へ向かいます。
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うお~~ 星が見えるよ!
これなら明日はいい天気でしょう。
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しかし、星や夜景の写真を途中で撮っていたりしたら全然進みません。
茅野から1時間半ほどかかって、駒ヶ根の菅野平に着きました。
バス停の裏の大きな駐車場に車を入れて、仮眠とします。
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が、1時間ちょっと経った5時頃にはもう周りがざわざわし出します。
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バス乗り場のベンチにリュックが並んでいたので、その列に自分のリュックを置いて、今度は切符売り場の列に並びます。この日の始発は6:15で、まだ1時間も前です。
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5時半過ぎに窓口が空きました。
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しかし、バス停のベンチに戻ってみると、それとは別にバス待ちの列ができていて、リュックを置いていても何の意味もないことがわかりました。いったいどういうシステムなんでしょ。
列を並びなおそうとしたら、近くのご夫婦が「一人だとこういうの困るわよね」と言って順番を譲ってくれました。

6時過ぎから臨時便が出ました。
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バスの終点、しらび平でのロープウェイは1台待って乗れました。
ロープウェイから見る紅葉。気分が高まります。
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ついに千畳敷へ。
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富士山見えます。
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そして、千畳敷カール。
紅葉はちょっと終わりかけなのかなと思うような、茶色い感じです。
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これ歩けるなんて!
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と、数分進むと、伊那側に小さな池があるのが見えました。
歩いた道を引き返してロープウェイの駅に戻り、池のある方へ降りていきます。
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第一印象は茶色だったけど、いい感じじゃん。
池を見つけてそっちの方に行ったのに、池の写真を撮りませんでした。
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つづく
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