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甲斐駒ヶ岳登山(1) [山歩き]

8月中旬のお盆のころ。
山の日3連休に台風がやってきそうだったので、その次の週の週末+有給で4連休にしようかと思っていました。ですが、台風はなかなか近づいてこなくて、山の日3連休は好天に恵まれたんですが、あろうことかその4連休に日本海側を抜けていきました。
なかなか「自分の都合がいい時」に「好天が続く」ということはないですね。

休みといっても盛夏で自転車は暑いし、前週末の八ヶ岳登山で調子が良かったので、いまは高い山に登るチャンスでは、と思い始めました。調子がいいというか「調子に乗ってる」だけなんですが。
長い休みなので、2泊~3泊くらいの徒歩コースにチャレンジしてみたかったんですが、そういう天気ではなさそうだったので、もっとサクッと登れる山はどこだろう?と思いついたのがこちら。
    ↓

甲斐駒ヶ岳。
八ヶ岳の反対側に見えるこのきれいな形の山です。
昔からお気に入りの山ですが、こんなところに登るのは何日もかかってすごく大変なんだろうな、下から見るのはいいけど、自分には縁がない山なんだろうな、と思っていました。
ところが、去年カミさんがあっさり登ってしまいました。コースも聞くと、甲斐側の黒戸尾根は鎖とかハシゴ多数だし標高差もあるけど、北沢峠からなら「別に・・・」とのこと。
調べると、伊那側の仙流荘から朝イチのバスに乗れば6時半には峠着、昼前には山頂に着きそうです。

先日八ヶ岳に登った下の子に「行く?」と聞くと、「鎖とか梯子がないとつまんない」などと生意気なことをいうので、ひとりで行くことにしました。
ということで、夜10時に家を出て、いつものとおり深夜の中央道を西へ。お小遣い節約のために勝沼から下道で向かいます。
こんな時間に高速バスが走っていましたが、上高地ゆきでした。
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なんだかスッキリしない空。
茅野から峠を越えて高遠に入るとようやく月が見えるようになりました。
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なかなか着かないなぁ。
走る車はほとんどいません。
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午前2時、ようやく仙流荘の分岐に来ました。
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月の光が川を照らしていました。
いつまでも見ていたいんですが、寝る時間も無くなってしまうので、駐車場に車を停めて仮眠。
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2時間半ほど仮眠して翌朝5時。
すでにバス乗り場には長蛇の列です。
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なんと!18Lを超えるザックは荷物代がかかるとのこと。
いつもの30Lのザックにスカスカ荷物で来たので、小さいザックにしたら400円トクだったのか。
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きれいな朝焼けになりました。朝焼けの日の天気は・・・という諺が気になります。
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時刻表では5時半でしたが、少し早めにバスが来ました。6台出てます。稼ぎ時ですよね。
並んでいるお客さんを乗せて次々に出発していきます。
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入口にゲートがついた立派な舗装の林道をぐいぐい上がっていきます。
谷筋との高低差が半端ない道。自転車で走ってみたい道ですが、通行禁止です。
車窓に今日目指す甲斐駒ヶ岳が見えていました。
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6:15に北沢峠に着きました。
仙丈ヶ岳へ向かう人の方が多いようです。
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トイレに行ったり登山届を出したりして、6時半、歩き出します。
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最初は眺望のない、森の中の急な登り。
汗だくになりながら登っていきます。あまり人はいません。
1時間ちょっと登ると視界が急に開けて、2649mの双児山へ。
向こうに見えるのは、標高3000mを超える北岳と間ノ岳です。
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そして、手前の駒津峰の向こうにそびえる甲斐駒ヶ岳。
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なんかもうすぐガスに覆われそうです。
その前に着けるだろうか?休憩も最小限にして、山頂目指して進んでいきます。

つづく
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<おまけ>
今回の甲斐駒は一人で行くことになったんですが、8月~9月の遭難事例に関連して、あらためて単独行のリスクをいろいろと目にする機会が増えました。
じゃあ夫婦ででかけてもし二人とも何かあったら子供たち困るよなと思うと、一緒に山登りというのも考えてしまうし、かといって友達もいないし(笑)、どうしたもんかと思ってます。
そういう意味でも、あまり技術的にシビアな山は難しいんだろうな。景色が良くてコースが簡単な山を探さないと。
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