横浜から西に向かってただ走るだけのサイクリング、三重県の関で3日目の朝を迎えました。
関は滋賀県へ抜ける国道1号線と、奈良方面に抜ける国道25号線が通るところ。丸1日使えるなら、奈良に抜けた後「酷道」「暗峠」で有名な国道308号線を通って大阪まで行きたかったのですが・・・

昼過ぎから雨予報です。
今回、出発前は3日間とも好天予報でレインウェアを用意していなかったので、約80km先の京都目指して、午前中のうちに走ってしまおう。
夜更かしして眠いし、常連さんはコーヒー飲みながら野球見るっていうのでダラダラ過ごしたい気もしますが、今回はそういう旅ではないので、心を鬼にして7:40に宿を出ます。楽しかったです。お世話になりました。


が、せっかくなのでちょっとだけ宿場町を見学。
50mmF1.7の標準レンズを付けたカメラにモノクロフィルム入れて散歩したい気分。




7:50、国道1号線に出ます。さあ峠越えだ。


峠の手前には関宿の次の坂下宿がありました。
国道はバイパスとなっていますが静かな旧道がのこっているのでそちらを走っていきます。ただ、関宿のように街並みががっつり残っているわけではないので、ゆるりと通過。




集落の中の道が終わり、2車線で大型車がバンバン飛ばすバイパスを上って、8:40に鈴鹿峠のトンネルに着きました。トンネルの向こうは滋賀県です。


峠を下ったところで自宅から400km地点。


ここから先、ちょっと走ったらもう大津かと思っていたのですがそうではない。たまに旧東海道を走ってみたりするのですが・・・


他は見どころがあるでもなく、特に走りやすいわけでもなく、天気もぱっとせず、バイパスが別にできて路面も荒れ気味のところもあり、寝不足と蓄積した疲れと膝の痛みもあって、早く着かないかなあと思いながら、甲賀市、湖南市、栗東市、草津市と1号線旧道を消化試合のように走っていきます。
10:20、草津。「京都」の文字が出てきた!


琵琶湖の先っぽの「瀬田の唐橋」まで来ました。何年か前に「ビワイチ」やったんですが、途中の琵琶湖大橋を渡ってしまったんですね。ホントはここまで南下してのビワイチなんでしょう。


桜が咲いてました。


国道を少し離れたところにある滋賀県庁。うちの地元もそうだし静岡県庁もそうだったけど、県庁は古い建物+増築ってのが多いですね。どこかの市役所のように上物750億円新築してポンと引っ越すほどのお金はないんでしょうねえというか市役所もっと節約しろ。


逢坂山の小さな峠を越えて京都府へ。
京都の山科に下り、そのまままっすぐ行くと三条京阪の方に出てしまうので、途中で国道1号に戻ったら京都方面行きの車道に出れず、花山洞とかいう趣のある歩行者道のトンネルを抜けました。
そのまままっすぐ三条の方に行ったら「インクライン」ってところに出たんですねえ。行けばよかった。


12:15、急坂を下ったところが清水寺の下でした。すげえ人。


歴史の教養がなく、普段から寺社仏閣はほとんど見ないんですが、せっかく京都まで来たので一つくらいお寺を見ていこう、と、通りがかったところにあった三十三間堂というのに入ってみました。中学校の修学旅行で来たかもしれない。


この中にたくさんの観音様が祭られていました。


三十三間堂を出たところで雨が降ってきました。
鴨川を渡ります。カップルがいる場所とは違う橋のようです。


そして、13:10、無事に京都駅に着きました。


自宅からの走行距離は463km。
家から連続して走ったのでは一番遠いところです(これまでの最遠は富山)。なんだか意味のない達成感は満たされた感じがします。
雨も降ってきたので切り上げるにはちょうどいいですね。ここから輪行して帰りました。


次回は<おまけ>です。