双六テント場での夜。
寒いかなと思ってメッシュインナーを着て寝たところ、うまく体温調整ができなくて凍え死ぬかと思うような寒気がして、10時過ぎに目が覚めます。テントから外を見ると、夕方かかっていたガスも雲もすっかり取れて、眩しい月が出ていました。ちょっと小屋前まで散歩してみます。


月明かりでくっきり見える鷲羽岳。


テント場も写真にするとこんな感じ。


再びテントに戻って寝ましたが、山のテント場は3時過ぎから周りの人が準備を始めます。前夜あまり寝てないので自然体で起きようと思っていましたが結局4時過ぎに起きてしまいます。そして4時半にもなると多くの人が出発します。こんな朝早くにテントを畳んで出かけられるなんて、山の人たちには感心します。


テント場は連泊なので、大きな荷物は置きっぱなしで、雨具と水と食料だけ持って、日の出前にまずは双六岳に向かいます。登り始めて10分ほどの5時ちょうど、燕岳の向こうから日が昇ってきました。




更に登ると槍ヶ岳が見えてきました。


チングルマ


今日はずーっと向こうの方、鷲羽岳まで行ってみようと思います。


ちょっとした岩場の急な登りを登って行きます。


小屋から30分ほどで、急に平らなところに出ます。


双六岳の東側には緩いというかほぼ平らな場所が広がっています。


南側には、笠ヶ岳と、向こうは手前から焼岳、乗鞍岳、御岳(かな?)


双六岳に向かって、大地の上をまっすぐに道ができています。


そして、歩いてきた後方。
「滑走路」と呼ばれる槍ヶ岳へ延びる道。
ずっとこれが見たかったんよ。
これが見たくて、双六にテント泊したくて、一通り道具揃えたんよ。


槍穂高のきれいな眺め。
ここで隣のテントのお兄さんがちょうど山頂から下りてきました。お兄さんは今日下山とのことで、「この場所最高!」と楽しく話をして別れました。


山頂に足を進めるも、また振り返ってしまいます。


朝6時、標高2860mの双六岳山頂に着きました。
360度の眺め。


山頂の西側には、黒部五郎岳、その向こう(右側)に薬師岳。鞍部に見えた小屋は太郎平小屋かな。西には白山、北には立山・剱らしき山も見えます。


が、やっぱり「滑走路」と槍ヶ岳ですね。
どんだけ好きなんだって 笑


続く