前回の続き。
自転車は分解して輪行袋に入れられるので、国際線に預ければ海外にも行けるんですね。そんな軽いノリで、何度か海外にも行ってみました。

ただ、国内線と違って、国際線での輪行袋の扱いは他の荷物といっしょで割と手荒いので、クイック軸やディレーラーを外し、キャンプの時は銀マットでぐるっと囲むなど、一工夫していました。
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1994年 ニュージーランド 
オークランド空港。海外への第一歩。
自転車だけでなく自分も初の海外旅行。それどころか飛行機乗るのも初めて(笑)。キャンプ道具も満載で、預け荷物は30kgになりましたが、追加料金なし。ただ、現地の検疫で輪行袋もテントも開けてチェックされました。さすが農業国。


NZ最南端のスチュワート島


Mavora Lakeークイーンズタウンの対岸Walter Peakまで数十キロのダート。


NZならではの渋滞。
これを撮ってくれた日本人サイクリストとはその後も年賀状のやり取りがあるのですが、結婚式をまったく同じ日に挙げたというとても不思議な縁。


リンディス・パス


マウントクックへ向かう道。



1995年 カナダ
カナディアンロッキーの絶景の中を走る「アイスフィールド・パークウェイ」。
カルガリー空港からバスでバンフのYH前に運んでもらい、スタート。






ジャスパーまで約300km。
そこからバンクーバーまで大陸横断鉄道に1日揺られてました。


1996年 スイス・フランス
チューリッヒの街中。ヨーロッパはおしゃれだな。


ユングフラウ、マッターホルン、モンブランの超有名な山を眺めてのサイクリング+ハイキング旅行。
自転車パートも、とにかく峠満喫。
標高1962mのグロッセ・シャイデック、2,165mのグリムゼル峠、スイス・フランス国境のフォルクラ峠と、テントを積んだ重い自転車でじりじりと登ってました。
これはグリムゼル峠の下り。


ツェルマットのキャンプ場。マッターホルンがちょこんと見えます。


ジュネーブまで75km。
日本と違って青い看板は高速道路。この先間違って走ってしまいました。


1998年 オーストラリア
「婚約指輪は給料の3か月分」と言われていた時代(今はどうなんでしょう・・?)、御徒町の怪しい雰囲気の店で買ったら1か月分で済んだので、浮いたお金でMTBを購入、夫婦で出かけました。
お盆の時期しか休みが取れそうになかったので、当時発売されるようになった「正規格安」の航空券を半年以上前から予約していきました。
エアーズロックリゾートを起点に、ウルルとカタジュタへ。




グレートバリアリーフも行きました。
これはケアンズの町はずれの安いキャンプ場。ヒッピーっぽい人たちの中でキャンプ。


1999年 マレーシア・シンガポール。寒い冬にヤシの木が見たくて(笑)単独行。
クアラルンプール市街。


マラッカのYH前。


南下し、国境を越えてシンガポールへ。
700円くらいのゲストハウスが印象的だったな。


シンガポールからフェリーでビンタン島へ。
数時間だけインドネシアに滞在。


1999~2000年 スペイン・ポルトガル
「2000年問題」が騒がれていた年末年始、有給休暇をくっつけて少し長めの海外旅行に行くことができました。前のブログで10年前に旅行記書きました。(→こちら


コスタ・デルソルのマルベーリャ


1999年12月31日。大西洋上のポルトガル領マデイラ島。
エイラ・ド・セラードという標高1000mの展望台まで登りました。
しかしこの写真、いったい何を撮りたかったんだろう?


ポルトガル・リスボン市内


2000年1月2日。リスボン、コルメシオ広場。
この日が海外で過ごした最後の日となりました。


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95年のカナダ以降は有給休暇での短期の旅行でしたが、仕事をしながら旅行の準備をしたり、帰国した翌日から平然と働くなんて、まあ若かったからできたんだろうなと思うし、旅行会社は昼間に会社に普通に電話してきてて、それを聞いた上司がボソッと「リスボン・・・」なんて呟いたり、今思えば、おおらかな時代だったのかなとも思います。

振り返るとまた行きたくなっちゃうな。

プリントで残ってる写真の中から自転車が写っているのだけ載せたので、写りが微妙なのも多いですが、「30年」ということで、こうして2回にわたり古い写真を掘り起こしてみました。ご覧いただきありがとうございました。
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<おまけ>自転車の基本データ
「ミヤタ アルフレックスツーリスム」価格:72,800円

フレーム:Cr-Mo鋼トリブルバテット/フレームサイズ:550mm

シフト:Accushift対応(サンツアーコンポ)18段(前3×後6)

タイヤ:26×13/8(650×35A)オープンサイド

重量:12.8kg(520mm)

リムドライブ式ダイナモライト、分割式泥除け、フレームポンプ
パーツメーカーのサンツアーはもうないし、後6段とか、発電機付きとか時代を感じます。
NZから帰国後、自転車の改造を実施。後ろのギア周りを、8段の600アルテグラ+DeoreXTに換装し、それまでの18段変速から24段変速にしました。

今のロードバイクの値段を考えると、1990年とはいえ、ずいぶん安い自転車ですね。知人のつてでこれを5万円くらいで売ってもらいました。5万の自転車でここまで楽しめるとは。
今は「街乗り」にしか使っていませんが、もうしばらく楽しもうと思っています。