子どもたちが大きくなってくると家族で夏休みを合わせるのも難しく、どこか遠くに行く予定もなく、おまけに山の日の3連休は台風が来るんじゃないかという予報もあって、消化不良感のある夏を過ごしていました。
そんな3連休前日の昼過ぎ、台風の進度が遅く天気が持ちそうだというのが分かったと同時に、カミさんからメールが来ました。

「(八ヶ岳の)山小屋、3連休まだ空いてるみたい」

うわっ、そう来たか。
ということは、明日(登山口の)美濃戸まで車で送って、即帰って子供たちの面倒を見ておけよということなんでしょうねああそうですか。

ところが、夜帰宅してみると、小4の一番下の子が八ヶ岳に行くことになっていて、あとの上3人は両親いなくても大丈夫、と言ってます。「大丈夫」というより、両親不在の方が都合いい(笑)のかもしれませんが、せっかくの申し出だし、八ヶ岳にも登ってみたいし、天気も良さそうなので、この機会を有り難くいただくこととします。


自分一人の時は夜出発で早朝から登り始め、となるんですが、金曜日に子どもが学童で海に行っていたので、「疲れを取った方がいい」ということで、早朝出発となりました。
相模湖からの中央道は6時前に乗ったので渋滞にも巻き込まれず、自宅から約3時間、8時に登山口の美濃戸口の駐車場に着きました。いい天気です。

2日分の駐車料金1,000円を払い、登山届を提出して、8:30スタート。
ここの標高は1,500m。
目指すは南八ヶ岳の主峰、赤岳。標高2,899mです。


しばらくは緑の中の林道歩きです。


45分ほど歩いた八ヶ岳山荘のところにも駐車場があります。この日はまだ空きがあるようでした。


50分ほどで「美濃戸山荘」へ。
ここからは林道を離れて、「南沢」という方の山道を登っていきます。


苔むした鮮やかな緑の中を歩いていく登山道です。




妻「そのお花、写真撮って!」自分「かしこまりました。」(※若干脚色あり)


登山道はアブがすごいと聞いていたのですが、それほどでもなく代わりにトンボが飛び交っていました。




美濃戸山荘から2時間20分、行者小屋までやってきました。
おいしい水を飲んで、軽く顔まで洗います。


テント場があって、山の稜線(写真左端)に今日宿泊予定の山小屋が見えています。
あんなところまで登るのかよ。


標高は2,350m。時計の高度計は40mほどずれてます。


ここから、山の稜線に立つ赤岳天望荘まで、標高差約400mの登りです。
最初は樹林の中を登っていきますが、そのうち低い木になり、茶色い岩場になります。
階段とも梯子ともつかないものが赤い崖にへばりついていたり、鎖がついたりの「崖登り」になりました。

来る前にどんなコースかカミさんに聞いていたのですが、「上の方はちょっと梯子や鎖があるけど、全然平気」と・・・

しかし、この高度感はちょっと・・・ぜんぜん平気じゃないですけど
(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


それでも、岩の向こうに岩山の横岳(?)が見えたり、


(少し勾配が緩いところなら)後ろ振り返った景色も楽しめます。ずいぶん高いところに登ってきたな


「そのお花、写真撮って!」(ちょっと怖い)


そして、行者小屋から1時間15分、尾根に出ました。お地蔵さんが座っています。


(つづく)