中央アルプス散策の続き。
「ちょっと宝剣岳登ってきてみて」と言われたものの・・・

宝剣岳へは北側の乗越浄土(宝剣山荘)側から登ったことがありますが、
https://expreso.blog.ss-blog.jp/2019-11-24
たとえばwikiを見ると、
宝剣岳の登山道は過去に多くの滑落事故が発生しており、多くの人命が失われている。頂上を目指す為には岩場を登るための知識及び登攀技術(「三点支持法」など)、標高の高い山の登山に適した服装や装備が必要となる。
などと書いてあります。

三点支持くらいはできますが、ヘルメットもないし、子供の頃ジャングルジムに登れなかったくらいなので、高所がちょっと・・・

という若干の不安を抱きながらも、「島田娘の頭」から極楽平に引き返し、10分ほど緩い山道を登ると三ノ沢岳分岐。
ここからいよいよ岩ごつごつの宝剣岳にアタックします。


最初のちょっと岩登りをした先(振り返ってみたところ)
こう見るとなんてことないんですが、慣れてないということもあって、ここが一番恐かった。


十分な足の踏み場はあるんですが、踏み外したら右側は千畳敷カールの底まで一直線


じゃあ反対側はというと、鎖の向こうも切り立った崖・・・
こんなとこ写真撮ってバランス崩したら、と思うと。


自分の後ろを歩いていた山慣れしたっぽい人、何事もないようにすたすた歩いてました。「ここは鎖も新しいし、足場もあるし、目印もちゃんと付いているから大丈夫ですよ」と。
きっと軽装の観光客が岩場に紛れ込んでしまったと思われてるんだろうな 笑


まあそういわれてみればそうで、「アスレチック」なんて称する人もいるんですが。
また鎖のついた岩山を昇り降りすると現れたのが・・・


10mくらいの垂直の下り。
えっ・・・まじっすか。


こえええええええええええええ

まあ、実際鎖もしっかりしてるし足をかけるところもあるので、そんなに難儀したわけではないんですが、雨の日は嫌だな。

先ほどの人、スタスタ上っていってしまって、おまけにあんなところに立ってる・・・


岩のトンネルを抜けて


「トロルの舌」と呼ばれる岩が見えてきます。
その横の急斜面を登っていきます。


しかし、これだけの高度感。
あそこに立つなんて絶対無理・・・


座ってる人もいます。見てるだけで怖いです。


トロルの舌から頂上まではすぐ。
コースタイム40分のところ、1時間かかってしまいました。


南側に続く稜線と、千畳敷が一望できます。


頂上からは、おととしも歩いている北稜を下ります。ここもちょっと恐い鎖場があるんですが、今思えばどうってことなく難なく通過。とはいえ、足を踏み外すと谷底までざーっと滑っていきそうなところなんですが。
慣れって恐い。
人が多くて数分順番待ちをしました。


山頂から10分ほどで宝剣山荘まで降りてきました。




あとはロープウェイ乗り場までノンストップで降りていこうかと思ったんですが、


お花がきれいなのでついつい止まってしまう。


最後に、今朝登っていった極楽平方面を眺めて、下山します。


ロープウェイは10分間隔で運行していました。お昼過ぎでしたが1本待たされました。
バスもスムーズに乗り継いで、暑い暑い駐車場に戻りました。

南アルプスがきれいに見えますね。


広域農道を北上し、中央道の小黒川パーキングへ。一般道からの利用です。


「映え」用額縁?
電線がちょっと残念だけど、甲斐駒がきれいに見えます。


ソースカツ丼をいただきます。
大きくて分厚いお肉、さらっとしたソース。で、700円台という「パーキング価格」は素晴らしい。


高遠→茅野→原村とした道を通り、またしても八ヶ岳がきれいに見える道を経由して、小淵沢から中央高速で帰りました。


<おまけ>
「島田娘の頭」から空木岳に向けて1泊2日の縦走をした家族ですが、好天の暑い日の南向きの縦走路。途中数時間山小屋も水場もないルートで、水が足りずに難儀したそうです。
そして、初日のお昼前に下の子の靴底が剥がれるトラブル。それも両足。
たまたまその日テーピングテープをひと巻き持ってっていて、それでグルグル固定して2日間歩き切ったようです。リユース品の靴だったのですが、おっかないですね。