美濃市からR156を北上、あと数キロで白川郷というところまでやってきました。

平成6年、日本文化を代表する伝統的集落として、白川郷・五箇山の合掌造り集落が世界遺産へ登録されました。その「白川郷」ですが、もともとは白川村と旧荘川村にまたがる岐阜県の庄川流域の呼び方で、現在の白川郷が「下白川郷」、荘川村の方は「上白川郷」と呼ばれていたそうです。上白川郷は御母衣ダムに沈んでしまったのでしょうか・・

既に走行距離は100kmを越えてます。ダム沿いの道は、下り基調とはいえ、小さなアップダウンがあって地味に足に効いてきてしまっています。




17時過ぎ、白川郷の集落に入りました。合掌造りの大きな家が立ち並んでいます。
写真ではよく見る光景が目の前に広がっています。




が、今日はGW真っ最中。お客さんがたくさん歩いています。
世界遺産登録から20年以上。
なんとなくテーマパーク感があるな・・・


ということで、せっかく来た白川郷ですが、合掌造りのある荻町集落をさーっと素通りし、北側の集落にあるこの日の宿へチェックインしました。

白川郷ゲストハウスKEI https://guesthousekei.com/
1月前に開業した新しいピカピカのゲストハウス。
今回、「白川郷って泊まれるのかな?」と思って見てみたら、この宿があって予約できたので、「名金線サイクリング(?)」が実現したようなものです。できたばかりだからか、お客さんは外国人が多いそうです。この日は自分のほかにもう一人東京の大学生が泊まっていて、日本人二人は珍しい、とオーナーさんが仰っていました。

日暮れ後、再び合掌造り集落に出直します。
歩く人もすっかり減って、静かな白川郷です。


集落の奥から展望台へ登ります。


この景色、おそらくみんなが目にしたことがある白川郷の典型的な風景ですね。


展望台からは南の方角を見ていますが、どの家もほぼ同じ方向に屋根が向いています。
南北方向が切妻なんですが、こうすると夏場は南風が吹き抜け、冬は屋根の斜面が東西方向なので、雪が溶けやすいそうです(と何かで読んだ)。


薄暗い中、ポツポツと灯る灯が印象的な雰囲気でした。


せっかくなので、すこし集落を回ってみます。




さっきは「テーマパーク」なんて言ったけど、この時間に回ると、静かで雰囲気のいい、とてもいいところに思えてきます。白川郷に泊まった甲斐がありました。




真っ暗になってきたし、お腹もすいたので帰ろう。


宿の近くにヤマザキデイリーストアがありますが、この日は奮発して外食にします。それも飛騨牛の焼肉屋さんです。


定食の「飛騨牛朴葉味噌和膳」
朴葉味噌って飛騨地方の郷土料理ですね。
白川郷に宿泊して、飛騨牛の夕食。なんて贅沢な旅なんだろう。


宿に戻り、宿のオーナーさんと、「明日はどこに行こうかな?」という自由な大学生と、おしゃべり。宿は新しいですが、オーナーさんは白川郷のことを良く知っていて、楽しい時間を過ごさせていただきました。

飛騨牛の朴葉焼きを食べてきたと言ったら、朴葉味噌はもともと味噌に野菜やキノコを混ぜて焼くけど肉は入れない、飛騨牛を焼くのは観光客向けのアレンジじゃないかな?というオーナーさん。まあ言われてみればそうだよな。

もともと飛騨地域の牛は農耕用で、農作業の機械化により食用になったのが昭和の半ば、飛騨牛としての売り出しは最近のことだそうです。でも、さっきの「飛騨牛朴葉味噌」は美味しかったです。