話は出発前日に戻ります。

せっかく石垣行きを決断したのに天気はイマイチ。
かと言って、自転車を持っていくわけでもないので、沖縄本島で過ごすのもなぁ。那覇から近い渡嘉敷に行こうって気分でもないし(渡嘉敷行くならキャンプしたいし)。

旅の前日なのに気分もどんよりして所在なくパラパラと時刻表をめくっていたら、こんなページを見つけました。

船が出てる・・・

那覇を7時に出て、昼頃には与論島に到着します。
那覇から与論島への飛行機は琉球エアコミューターの便が1日1往復。この船で行けば飛行機より早く到着できる上に、格安なのです。
残念ながら帰りの船は那覇19時着で、羽田への飛行機には間に合わなそうで、帰路は飛行機になりそうですが、飛行機には幸いまだ空席があります。

那覇から船旅、悪くないなぁ。
俄然やる気が出てきました(単純な・・・)

そんなわけで、那覇の宿で帰りの飛行機を予約。与論島での宿泊先をネットで探してみたら、東岸のビーチまで徒歩圏内の場所に素泊まり3千円程度の民宿を見つけたのでこれもネットで予約します。
--------------------------------------------------
那覇からの船ですが、那覇を7時に出港したあと、名護の先の本部港に立ち寄ってから、与論島へ向かいます。


朝早いうえ、港から離れたところに那覇の宿を取ってしまったので、名護までの高速バスを探してみると、「やんばる急行バス」が、那覇の泊を7時前、本部港8:40着という時刻で運行していました。でも、バスの遅れを心配をするのも嫌なので、7時発のフェリーに向けて早起きすることにしました。
----------------------------------------
起きれるかどうか心配して、セカンドチョイスとしてバスの時刻まで押さえていたんですが、その心配はまったくありませんでした。夜遅く部屋に戻ってきたドミトリーの同室者が地響きのようないびきを立てて寝ていたお陰で、3時ごろ早々と目を覚ましてしまいました。

6時前に宿を出発。
まだ寝静まってる感のある街を歩いて港へ向かいます。




途中の食堂でおそばでも食べていこうかと思いましたが、24時間営業じゃなかった・・・


国道58号線。
鹿児島から種子島、奄美大島を通って、沖縄本島の北端から那覇まで伸びている国道。海上区間も含めると日本最長の国道のようです。
今日これから乗る船がこの国道のようなものです。種子島に船は通ってないし、与論島に国道は通ってないけど。


モノレール旭橋駅の交差点には国道390号線の起点標識が立っています。


ここから数分歩くと390号線は終わりです。
この390号線は、宮古島を経由して石垣島まで伸びています。そう思うと、こちらも旅心くすぐる国道です。
那覇から石垣への旅客船はなくなってしまいましたが、昔石垣から那覇まで船に乗ったことがあります。真冬でしたが、甲板で寝ていたら激しい日焼けに。



宿から30分ほど歩いて乗船地の那覇新港に着きました。
予想以上に大きな船が止まっています。


鹿児島ー那覇の奄美航路ですが、マルエーフェリーとマリックスライン、2社で1日おきに運行していて、今日はマリックスラインの担当です。鹿児島までは25時間半です。


夏に乗った利礼航路に比べると、ずいぶん昔ながらの切符売り場です。久しぶりに乗船名簿に住所、名前を書いて切符を購入します。


この時間にはまだ開いていませんが、ターミナルにはかりゆしウェアの直売所があります。普通に買うと7千円くらいするかりゆしが半額程度で買えるんですね。ただ、かりゆしを買って帰っても着る機会がないんですよね。1着持ってますが。クールビスで着ちゃダメかなぁ。


いよいよ乗船です。


自分たちが奄美の物流を支えてるんだ、そんな意気込みが感じられる看板です。
(勝手に自分がそう思っているだけですが・・・)


(つづく)