9月中旬の3連休、日本の南から台風が北上して微妙な感じの天気予報でした。
せっかくの3連休、奥さまが山に行きたがってるし。
でも、いろんな天気予報を見てみると、東北地方まで行けば晴れそうな予報なので、尾瀬の燧ヶ岳に日帰りで行くことにしました。

尾瀬ヶ原の東側、至仏山と対峙してそびえている燧ヶ岳。(2020.10)


ここに登るには、群馬側の大清水から尾瀬沼経由で登るルートと、北側の御池から入るルート、鳩待峠から尾瀬ヶ原を突っ切って見晴から登るルートがあります。
地図を見ると、北側のルートは途中小さい湿原があるので、これ見てみたいですね。


しかし、檜枝岐の御池へは、ぐるーっと尾瀬の北側に回り込まないといけません。群馬側より走行距離は数十キロ長く、片道約300kmになります。
金曜日の夜、仕事終わってから「じゃあ行こう」ってなったので、やはり準備は遅れがち。第三京浜から工事渋滞のある環八通って外環に乗ったのが0時前。奥さまが居眠りし出して高速使わなくても怒られなさそうなので、草加から4号バイパスを北上、草加0時過ぎ、宇都宮1時半、矢板2時と通過します。


午前4時過ぎ、ようやく御池の駐車場に着きました。
月に傘がかかっていました。


プジョーの2列目、3列目を倒してエアマットを敷いて2時間半ほど爆睡。


すっかり明るくなった7時前に歩き始めます。
が、木道が朽ちかけていて歩きにくい。


その後石積みの道になりますが、これまた石が大きくて歩きにくい。けっこう急な登りです。


30分ほど歩くと視界が開けます。「広沢田代」です。




「田代」の平和な平地歩きは10分ほどで終わり、また急な登りになります。
出発して1時間ちょっとで「5合目」。え?もうですか?


ちょっと上がると見晴らしがいいところがありました。向こうは会津駒ヶ岳でしょうか。


先ほどの「広沢田代」の拡大。湿原を上から見下ろすの好きだな。


1時間半ほどでまた景色が開けます。二つ目の「熊沢田代」です。


真ん中に池があって、ベンチもあったので少し休憩しました。
尾瀬の先に平ヶ岳っていう歩くの長い百名山があるらしいという話をしていて、少し見えてるあのダラダラした稜線なのかなと思ったりしました。


またまた湿原を眼下に登っていきます。


途中のめちゃくちゃキツイ急な登りで咲いていた花。
「北岳に咲いてる花って感じ」「あーこの前咲いてた気がする」
二人とも名前を知らない。


崩れた斜面を横断する場所(振り返って見てます)


9:45、山頂に着きました。
着いたというか、向こうにもう一つ山頂があって、あっちの方が10m標高の高い「本当の」山頂だそうです。
ここが「爼嵓」、あっちが「柴安嵓」というそうです。まないたぐらとしばやすぐら。


尾瀬沼がよく見えます。


「柴安嵓」の方へ行ってみます。二つの山頂の間は20分ほど。
最後はちょっとした岩場になって


10:10、「柴安嵓」に着きました。
標高2356mの燧ヶ岳登頂。東北で一番高い山です。


眼下には尾瀬ヶ原が広がり、その向こうに至仏山がそびえています。
「ヤッホー」感満載の、気持ちいい眺望です。


そしてその向こう、ずっと向こうは、目を凝らしてみると北アルプスですね。


ちょっと広い山頂でお昼にします。
我が家では珍しいブランド品です。(いつもは無名ブランドのしか食べていない)


元のルートで戻ります。
まずは、柴安嵓から俎嵓へ戻り、12時ちょうどに下山開始。


熊沢田代へは1時間ほど。
少し紅葉している?たしかに若干赤みがかかってる気がしました。


駐車場には14時過ぎに戻りました。
高さがある石積みや、腐りかけた木道など、けっこう足に来る山下りで、早く下り終わらないかな、そんなことをずっと考えながら歩いていました。

そして帰りも300kmドライブ。


これは那須の山?
一般道を3時間ほど走り、帰りは矢板インターからおとなしく高速に乗って帰りました。