http://expreso.blog.so-net.ne.jp/2016-06-12 (元記事URL)

こちらの続きです。
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国道152号線の点線区間になっている青崩峠。
静岡県側から長野県側に峠を超え、廃道状態の国道を降りて、兵越林道との分岐点に着いたところです。
どちらかというと、峠へ向かう国道が分岐しているようなイメージの場所ですが。


ここから林道を登って兵越峠を越えていきます。標高差は600mほど。
この道は「兵越林道」と言われてますが、県道だそうです。


何の変哲もない舗装の山道を登っていくと視界がぱっと開ける場所があります。




そして兵越峠へ。国道分岐から1時間ほどでさくっと登りました。展望もない林間の峠です。


静岡県側。


ここでは「峠の国盗り綱引き合戦」という、遠州と信州で綱引きをするイベントがあり、勝った方が1m相手側にずらせるそうです。今は信州側が3m領土拡大中。(もちろん行政上の県境は動きません)
ウィキ見ると、信州側が6万7千連勝すると海までたどり着けるそうです(笑)


青崩峠よりも100mほど標高が高いところだからか、新緑もとってもフレッシュ。


兵越林道の静岡県側はカーブ少な目。
下りの直線区間も多いです。不思議な木のトンネル。


林道が終わると、突然きれいな広い道になります。


この先の草木トンネルの前後、三遠南信道の一部区間「だった」場所です。
草木トンネルについては、「山さ行がねが」(http://yamaiga.com/tunnel/kusagi/main.html)をはじめとして先行研究が多数あるので、興味ある方は適当に検索していただければと思いますが、経緯を要約すると、

1 国道の改良事業で草木トンネルを掘ることにした
2 三遠南信道(自動車専用道路)を作るにあたり、工事がはじまった草木トンネルをコースに入れることに
3 トンネル開通。事業費180億円だそうです。
4 その先、県境のトンネル予定地の地盤がやばそう→三遠南信道は別ルートに変更
5 一般道に格下げ

ということで、ここ、堂々と自動車専用道路を自転車で走れるんですね。(元)ですが。
これから2.2キロ180億円のハイグレードな道路を堪能します。

これが途中でぶった切ってある本線跡地。


草木トンネル入口


非常駐車帯まである素晴らしいトンネル


高速規格(緑色)の距離標。52kmのスタート地点はどこなんだろう?


自転車を止めたところで高架橋は切れていますが、この先、本線が続いていく様子が目に浮かびませんか?^^


こうして、旧自動車専用道区間を快適に下って、出発点に戻りました。
距離は短かったけど、ダート、山道、廃道、舗装の峠越え、自動車専用道(?)と盛りだくさんの1日でした。
あとは楽しいドライブ。
富士まで下道を使ってみましたが、藤枝バイパスの渋滞を抜けるのに時間がかかってしまいました。