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燕岳・大天井岳縦走202110(2) [山歩き(テント泊)]

10月の週末。
中房温泉から燕山荘に登り、テント泊。
せっかく稜線上に泊まるので夕日が見たいと思ったのですが、日の入りだいぶ前に雲間から光が差すだけ。風も強くて寒いし、北の方の遠くで雷が見えたり、小雨がぱらついたり。
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これはこれで美しい光景ではありますが、明日は晴れてくれるかな。
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厚い雲が次から次へとやってきて、夕日はダメでした。
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さあ、晩ご飯。
今回もカレーメシ。プラスして魚肉ソーセージ。深夜の西友で買ったものです。
が、スプーンもらってくるの忘れてしまったことに気づきました。
キャンプでよくやるミスです。はい。
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木の枝でも探さないといけないかな、と思ったのですが、ちょうど予備のペグがあることに気づきました。L字型のペグは結構食べやすいです。
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夜の8時ごろになると、雲が取れてきました。
精一杯着込んで強くて冷たい北西風に耐えながら、燕山荘の脇で空を見ていたら、槍ヶ岳にかかっていた雲も取れてきて、槍ヶ岳が煙を吹きあげているような天の川が見えました。
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テントサイトは小高い丘の東側にあるので風は穏やか。下から持ってきたお茶を火にかけて飲みながら、しばらく星を見てから寝袋に入りました。明日はコースタイム9時間の予定で、歩けるかどうか不安です。筋肉痛出ませんように。
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今回から新しい寝袋です。ナンガのオーロラライト450というダウンシュラフで、快適使用温度が0℃、重さ1キロを割るコンパクトなモデルです。撥水加工でシュラフカバーもいらないそうです。
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しかし、星の写真を撮っていて冷え切った体でシュラフに入っても寒いまんま。ダウンジャケットとダウンベストを着て、念のため持ってきたシュラフカバーもセットしていったんは寝着いたんですが、夜中に寒くて目が覚めて、さらにアルミシートを下半身に巻いてようやく寝ました。寝るときは寒がりなのでこんなもんでしょう。この日は2℃くらいまで下がったそうです。

そして翌朝。
3時半ごろからテントでおしゃべりする声が聞こえてきて目を覚ましました。それも他愛のない話です。出発のための生活音ならまだしも、ただのおしゃべりなんてうるせーな、とイラっとしてテントを開けると空の雲もすっかり取れていて星空を目にして一発で目を覚ましました。
うわーすげえ!!!
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テント場の朝は早いです。多くの人がもう起きているようでした。
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西の稜線。歩いている人がいるのか、青白い光が見えました。
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そして東側。
いい日の出見せてやっから待ってろよ、という感じで薄っすらと明るくなってます。富士山も見えています。
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いったんテントに戻って出発の準備をします。
そうしているうちにグラデーションが明るくなってきます。
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朝ご飯を食べながら日の出を待ちます。
このフリーズドライにはスプーンが入ってました。
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5時40分頃、太陽が登ってきました!
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燕山荘にはこんなにたくさんの人が泊まってるんだ!というくらいたくさんの人が日の出を見ていました。
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赤く染まる燕岳。
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そして槍ヶ岳。
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こんな素晴らしい景色を目にすることができたなら、このままゆっくりして燕山荘でケーキとかおいしいごはんとか食べて下山するのが一番幸せなような気がするんですが、車は8時間半歩いた先の一ノ沢の駐車場にあります。あまりゆっくりはしていられません。夜露に濡れたテントを畳みます。
「燕山荘でケーキを食べるだけのキャンプ」は次の機会にしたいと思います。
(つづく)
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星の写真は、ベンチとかカメラが置けるところを使って、15cmほどのミニ三脚使って何とか撮ってみましたが、強風もあってほとんどがブレブレでした。このサイズだからまだいいけど、ちゃんと星空撮るにはちゃんとした三脚がないとダメですね。
備忘録的に書いておくと、ISO3200・f2.8・10~15s。jpegで記録。新しいレンズを買って開放F値が4→2.8になった(焦点距離も18→17mmとなった)ので撮りやすい気がします。シャッターを切るときはセルフタイマー使用。色や明るさは見よう見まねで補正しているのでそこは工夫の余地がありそうです。
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