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白川郷・五箇山サイクリング(7)富山へ [自転車(ロードバイク)]

岐阜県の美濃を出発し、白川郷、五箇山に寄り道しながら北上する旅も、合掌造り集落を過ぎて、あとは富山まで走るだけになりました。とはいえまだ60km残ってます。
富山にはステキなスタバがあるそうなので、時間があれば寄ってみたいところ。頭の中でスタバスタバと唱えながらペダルを漕いでいきます。

10:30、南砺市下梨。かつての平村の中心地です。
ここから、城端線の城端や福光に行く国道が分岐しますが、自分はこのまま国道156号線を進みます。左折して坂を上がると相倉という合掌造り集落があるそうです。その先の細尾峠というのも気になるけど、次の機会だな・・・
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ここ下梨には図書館があって、その中に「郷土資料室」があって、五箇山や白川郷の郷土資料が数多く収められているそうです。目録はwebで見れますが(リンク)、行政の発行した地域振興計画や村史とか、戦前のダム建設に伴う記録とか、五箇山地方の伝記とかまであるそうで、なんだかそんなものを読んでいるだけで丸一日過ごせそうです。

いったん庄川の対岸に渡ります。国道がぐにゃっと曲がっているのが不安ですが・・・
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標高にして百数十メートルの登り返しになっていました。
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けっこう上ったな。
あの対岸の道を行けば良かったのかもしれない・・・
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登って下ってまた登って大きく下って、湖面すれすれの橋を渡って対岸に戻りました。
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祖山ダム、小牧ダムの二つのダム湖沿いの道は相変わらずトンネルと洞門の連続。
このトンネルの対岸あたりに「船でしか行けない温泉(大牧温泉)」がありますが、国道からは見えないみたいです。
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長いトンネルに横穴が開いていました。
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渓谷を見ながら旧道を走ったら楽しいかなと思ったのですが、完全な廃道。
どんな様子かは、廃道探検家さんのこちらのレポートで。
http://yamaiga.com/road/r156_oomaki/main2.html
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美しい新緑の緑と、湖面の緑と、朽ち果てようとしている利賀大橋の跡。
これもレポートがありますね。http://yamaiga.com/bridge/toga/main.html
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昭和5年にできた小牧ダム。たぶん庄川最下流。
古いけれど堂々としたダムですね。
このダムができたせいで、木材を川伝いに下せなくなった木材業者との間で激しい争議が発生、その補償対策として、電力会社が岐阜県に寄付金を出して、白川郷から美濃白鳥への道路が整備されたという、先に書いた話になります。
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ダムから2~3km下ると平野部に出ます。
いままでずっと山深い中を走ってきたのに、こうも急に視界が開けるのが不思議な感じです。
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真正面にそびえる立山連峰に向かって走って行きます。
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不慣れな平野部の道を走るのは難しい。
2度ほど道迷いをしながら、富山市内に入り、神通川を渡ります。
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13:20、富山駅の北側にある富岩運河環水公園 (カナルパーク)へ。
ガラス張りの建物は「世界一美しい」という冠詞付きで紹介されるスターバックス富山環水公園店。
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「スタバ、スタバ・・・」と唱えながら富山平野を走った自分へのご褒美にエスプレッソフラペチーノを頼みたかったのですが、お店の外まで行列ができていたので泣く泣く断念です。この芝生に寝っ転がりたいんですが立ち入り禁止。公園はキレイでした。
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そして、ゴールの富山駅!
前回富山に来た時は、寂しい感じの北口で輪行してしまい、輪行袋を担いで地下通路を延々歩いたので、今回はちゃんと大きな南口まで回ってきました。
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美濃市からの走行距離は223kmでした。
地図では200kmの行程なので、残りの20kmはあちこち寄り道分でしょうか。
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こうして、かねてから行ってみたいと思っていた「名金急行線」を辿る自転車旅(ゴールは金沢ではありませんでしたが)、平凡な山の中の国道で、途中の見どころって合掌造りくらいかと思っていたんですが、古い街並みあり、鉄分の濃いところあり、ダム多数あり、道路改良に伴う廃道あり、と想定外に盛りだくさんなエリアで、関連するwebサイトを読みふけってしまい、なかなか記事の更新ができませんでした。事前にいろいろ下調べして行けば良かったんでしょうけど、帰ってきてから興味が出てくるってのもインターネット時代の旅の楽しみなのかもしれません。

個人的にはダム開発に伴う補償に関するフィールドワークを興味深く読ませてもらいました。学問的にどういうジャンルなのか(地理学?社会学?経済学?)よくわかりませんが、もしかしたら学校でそういうことしたかったんじゃないかと少し思ったりもしました。少しだけ(笑)

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