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フィルム自家現像にチャレンジ [PENTAX MX]


ほぼ1年近く前、家に余っていた15年くらい昔のモノクロフィルムをカメラに入れてみたんですが、(http://expreso.blog.so-net.ne.jp/2017-04-09)、1本撮り終わって現像に出そう出そうと思って結局半年放置していました。

しかし、せっかくのモノクロフィルムですから、自分で現像しちゃえばいいんですよ。
ということで、押し入れの奥から、20世紀に使っていたフィルム現像の道具を引っ張り出すとともに、久々にヨドバシで薬品を買ってきました。

だいたいこんなものを準備します。
DSCF8553.jpg
(手前左から)
現像タンク+リール
現像液(ND76・・・コダックのD76のいわばジェネリック? 370円)
定着液(スーパーフジフィックス 希釈して使う 1000円)
フィルムスポンジ・フィルムクリップ(フィルムを干すのに使う)
ネガシート
(奥左から)
メスカップ(現像・定着)
温度計・かくはん棒

前日準備です。
粉末の現像液は作ってから一晩寝かした方がいいというのが昔からの言い伝えでしたので、それに倣って前日に現像液を作ります。
と言っても、40度のお湯を用意して・・・
DSCF8554.jpg

粉を入れてかき混ぜて終わり。
DSCF8557.jpg

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そして、フィルム現像当日。
まずは、現像タンクの中にフィルムを入れる作業があります。

カメラのフィルムを巻取ります。
少しベロを残しておきます。
DSCF8560.jpg

フィルムの先を直線に切り落として・・・
DSCF8561.jpg

こういう感じでリールに巻いていきます。(イメージ)
指ですこしフィルムを凸ませて、溝に入れていきます。
ただし、明るいところでやると全部感光して撮った写真がパーになっちゃうので、
DSCF8562.jpg

ダークバッグを用意して、フィルム、タンク、リール、パトローネ(フィルムの缶)の栓抜きを入れ、完全手探りでパトローネを開けて、リールに巻いて、タンクに入れます。
DSCF8566.jpg

DSCF8567.jpg

いよいよ現像スタートです。
フィルム現像の手順を単純に言うと、
「現像」→「停止」→「定着」→「水洗」→「乾燥」 となりますので、その順で。

昨日用意した現像液。液温は20度にします。
DSCF8572.jpg

フィルムの箱に現像時間が書いてあります。
D76、20度で8分です。
また、「1:1」の表記がありますが、これは、現像液を水で2倍に希釈した時の時間。
(現像液は何回か使いまわせるけど、希釈して使い捨てる人がいるため、だと思う)
DSCF8563.jpg

タンクの小蓋から現像液を注ぎ込んで、「撹拌」します。タンクを上下にひっくり返して、最初1分連続、その後1分ごとに10秒間。
DSCF8569.jpg

8分で現像終了。
次は「停止」です。
現像液を出して、水を入れます。
本来なら、アルカリ性の現像液の作用を止めるため、薄めた氷酢酸を使うんですが、酢酸用意するのがめんどくさいのでここは水道水で。水を入れて1分程度撹拌。
DSCF8573.jpg

次は「定着」
定着液をタンクに入れて、現像と同じように5分撹拌。
DSCF8574.jpg

定着が終わると「水洗」
ここまでくれば光を当てても大丈夫。タンクの蓋を開けて水を注ぎ込みます。
DSCF8575.jpg

そして、ワクワクドキドキの瞬間。
DSCF8577.jpg
う~~~~ん、ちょっと画像が薄いかなぁ?タンクの中で温度が下がっちゃったかな。

30分ほど水洗して、フィルムクリップに挟んで吊るして、フィルムスポンジで挟んで水滴をふき取ります。
DSCF8579.jpg

完全に乾いたら、6コマずつにカットしてネガシートに入れて終了です。
DSCF8582.jpg

これでネガが完成。
ただ、引き伸ばし(プリント)の道具もフィルムスキャナも持っていないので、結局このネガをラボに出して画像データにしてもらわないといけないんですね。やっぱりフィルムは手間もお金もかかります。

質問などありましたら遠慮なくどうぞ^^

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